しっかりと利益を出せる社長の考え方とは
- しっかりと利益を出せる社長の考え方とは
- 利益を上げるための、決算書や事業計画書の書き方
- "利益=売上-経費" の考え方は、社員にも共有した方が良い
- 売上や経費はどうやってコントロールする?
- 西村工場長は社長業をキツイと感じたことがあるのか
- ポッドキャスト番組「西村豪庸の『社長工場』」は、今回で一旦お休み
読むポッドキャスト 第111回「西村豪庸の『社長工場』」
ナレーターやまだひさし
「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!
こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、ビジネス、経営に関することを独自の視点で解説していきます。
西村さん本日もよろしくお願いします。
工場長西村豪庸
お願いします。
ナレーターやまだひさし
今日も、社長の軽井沢の別荘からお送りしております。
本当に、快適で素敵な場所ですね。
工場長西村豪庸
狭いところに来ていただいて、すみません。
ナレーターやまだひさし
本当に広くて広くて、口を割るかなと思って先程ちょっとお値段も聞いてみたんですけど「いいじゃないですか。 まあ、いいじゃないですか。」って2回言われて終わっちゃいました。
この番組で、値段を言いたかったんですけどね 笑
工場長西村豪庸
絶対言うと思ったんだもん 笑
しっかりと利益を出せる社長の考え方とは
ナレーターやまだひさし
ということで、本日のテーマは「社長のお金のつくり方」です。
ヒデちゃんは社長ですから、当然お仕事をして利益を生んで、稼ぐわけですよね。
今までお金のつくり方の話をちゃんと聞いたことがなかったのですが、会社のお金と自分のお金でつくり方も違うと思うんです。
なので、今日は改めてその話を聞いていきたいと思います。
工場長西村豪庸
利益の出し方の話ですね。
摂取カロリーよりも消費カロリーの方が多かったら痩せるというのが、ダイエットの鉄則というか原理原則なんだけど「全然食べてないのに、なんか痩せないのよね…」って言ってる人って、大体食べてるじゃないですか。
世のほとんどの社長は、 "売上-経費=利益" だと思ってるんですけど、グループの社長には「 "利益=売上-経費" という考え方をしてくれ」って言ってるんですよね。
ナレーターやまだひさし
ん?どういうことだ?
僕は個人事務所の社長なんですが、例えば僕がイベントの司会をしに行くとするじゃないですか。
交通費や衣装代とか経費がかかるから、売上からそういった経費を引くわけなんですが、それが利益じゃないんですか?
工場長西村豪庸
もちろんそうなんですけど "売上-経費=利益" と "利益=売上-経費" では、利益を出せる社長の考え方は後者なんです。
ナレーターやまだひさし
同じことのように思えるんですが、その違いはなんなんでしょうか?
工場長西村豪庸
例えば、貯金ができる人って給料が多いとか少ないとかは関係なく、先に貯金する金額を引ける人じゃないですか。
逆に、貯金ができない人って「余ったら貯金に回そう」って考えている人なんですよ。
ナレーターやまだひさし
そういう人って、毎回「今月も余らなかった」とか「今月は逆に赤字だ」なんて言うんですよね。
工場長西村豪庸
今の話を思い出しながら、さっきの "売上-経費=利益" と "利益=売上-経費" の話をもう1回考えてください。
要するに「こんだけの売上があって、こんぐらいの経費がかかっちゃったから、結果として赤字になっちゃった」っていう "売上-経費=利益" の考え方は、結果論なんですよ。
ナレーターやまだひさし
つまり、最初から利益額を決めておかないと、利益が出たり出なかったり、不安定になっちゃうよってことですね。
工場長西村豪庸
貯金の話を例に考えると分かりやすいですけど "利益=売上-経費" の考え方は
「利益を絶対に8つくるために、売上を10つくって、経費は2に抑えよう。」
っていう考え方なんで、利益を出しにいっているんです。
ナレーターやまだひさし
この二つの考え方は、似て非なるものですね。
工場長西村豪庸
右辺と左辺を入れ替えただけなんですけどね。
"売上-経費=利益" っていう考え方は、ちょっと乱暴に言い過ぎですけど
「10の売上があって、7の経費がかかっちゃったので、結果的に3の利益が出ました。 ラッキー!」
っていう、結論ありきみたいな考え方で、それに対して "利益=売上-経費" の方は
「この結果を出すために、このプロセスをとる」
っていう考え方なんです。
ナレーターやまだひさし
そうすると自然とプランニングができて、その計画を基に進められるしね。
決めていた額の利益を見事に取れたときはミッションクリアだし、上にブレた場合は、もっといいわけですもんね。
利益を上げるための、決算書や事業計画書の書き方
工場長西村豪庸
以前、決算書の回でBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の話をしたじゃないですか。
BS(貸借対照表)は右側の資産の部と左側の負債と純資産の部がバランスしていて、PL(損益計算書)は一番上に売上が書いてあって、接待交際費とか旅費交通費などの経費が引かれて、最後に利益がいくらなのか数字が出ていますよね。
だから、事業計画書とか自社の決算書は下から書くんです。
例えばPL(損益計算書)に、今年は1000万円の利益を出したいから、まず一番下に1000万円って書くじゃないですか。
「そのために〇〇費はいくらに抑えて、〇〇費はいくらに抑えて、〇〇費は…」って考えていくんですけど、例えば経費が8000万円だったら、9000万の売上が必要っていう目標額が出ますよね。
ナレーターやまだひさし
「この売上を出さないと、この利益を生めないよ」というのが分かるんですね。
でもPL(損益計算書)を下から書くなんて、誰も教えてくれないじゃないですか。
工場長西村豪庸
俺も、グループの社長に教えてなかったんですよ。
だから「いっけね!」と思って、今慌てて教えてる 笑
ナレーターやまだひさし
社長工場でギリギリ間に合った 笑
今の話は、すっごい分かりやすい。
工場長西村豪庸
"売上-経費=利益" と "利益=売上-経費" って、右辺と左辺を入れ替えただけだけど、まったく違う話なんですよ。
ナレーターやまだひさし
「勝手に利益が出てきた」っていうのと「ちゃんと目論見通りだった」っていうのは、えらい違いなんですね。
"利益=売上-経費" の考え方は、社員にも共有した方が良い
ナレーターやまだひさし
今、ヒデちゃんは簡単に言いましたけど、ほとんどの人はそういう計算式に基づいてやっていないから「なんで、こんなに経費がかかっちゃったんだろう?」ってなって、事業が立ちゆかなくなるんですよね。
工場長西村豪庸
もう一度貯金の話に戻ってほしいんですけど、貯金ができるやつって収入が多いやつでも支出が少ないやつでもなくて、貯金する分を最初に決めて天引きしておけるやつじゃないですか。
ナレーターやまだひさし
収入が多いか少ないかは、関係ないですよね。
工場長西村豪庸
実は、結構関係ないじゃないですか。
年収がすげぇ高くても、全然貯金できないやつはいっぱいいるし、逆に「お前、そんなに持ってるの?」ってやつもいるじゃないですか。
それと一緒で、利益も最初に天引きしておくことが大事なんですよ。
ナレーターやまだひさし
先に利益をつくってるだけで、心持ちも違うしね。
それに、ただ「いくらの売上を上げてこい!」って言われるよりも目標値が分かりやすくなると思うから、社員やスタッフのモチベーションもだいぶ違うと思うんですよ。
工場長西村豪庸
アパレルでも物販でも、店舗の目標値って昨対比とか売上だったりするけど、在庫はあったほうが売りやすいじゃないですか。
在庫を死ぬほど仕入れて、セールをして利益率が低くなってるところが多いんですけど、会社の目的って利益出すことなんですよ。
末端のショップ店員にそれを全部考えてやれっていうのは酷な話だけど、粗利の中からこれだけのお金を社員に分配できるっていうルールが決まってるのに、バカバカ仕入れて在庫過多にして、最終的にセールで売り払って「今月も、売上目標を達成しました!」って言われても、会社としては全然嬉しくないじゃないですか。
ナレーターやまだひさし
売上は出したかもしれないけどね。
工場長西村豪庸
結局、利益が出ないと会社としては続いていかないわけじゃないですか。
だから、PL(損益計算書)を下から書いてそれを全員が理解していれば
「1000万円の利益を出すために、仕入れを3000万円に抑えて、1億円の売上が出て、広告費と人件費がいくらだったら、1000万円の利益が出るよな。
そしたらボーナスがいくら出せるよな」
ってなるし、その方が本来は真っ当なんです。
だけど、つい楽だし分かりやすいから「今月の売上目標は〇〇円」みたいな感じになっちゃうんですよね。
ナレーターやまだひさし
一見、目標達成しているように思うかもしれないけど、利益が出ていないこともありえますから、それは危険だね。
工場長西村豪庸
粗利100%のコンサルティングとかだったら、売った分=粗利で仕入れとかもないから、売上目標だけで良いんです。
ナレーターやまだひさし
でも、スタッフが何人もいたり、工場があったりする場合は、話が違うもんね。
工場長西村豪庸
飲食にしろ、アパレルにしろ、1日1人いくら売ってほしいっていうのは、原価率とかにもかかわってくるわけですよ。
粗利が6割とか7割の商売で、3万円売ってくれたら30%の原価率だと2万1000円が粗利ですよね。
適正な労働分配率が粗利の大体40%って言われているんですけど、1人の人件費が1万円だとして、2万1000円の40%って1万円いかないぐらいじゃないですか。
日当1万円、月収30万円のやつを雇うとしたら、そいつは1日3万円は売ってくれないと困るし、できれば5万円売ってほしいんだよねって話になるじゃないですか。
ナレーターやまだひさし
もっと言うと、逆から書いた計算式をスタッフにも伝えていた方が良いんですよね。
工場長西村豪庸
もちろん大きい仕組みで利益が出るように商品をつくったりするのが社長の仕事なんだけど、同時にその辺をちゃんとコントロールして、理解させた上で仕組み作りをするのも社長の重要な仕事の一つですよね。
ナレーターやまだひさし
最低でも、社長はその脳みそになってないといけないってことだね。
売上や経費はどうやってコントロールする?
工場長西村豪庸
うちは社員1人当たり年商1億円ぐらい売ってると良いなと思ってるんです。
極端な話、年商1億円売ってたら粗利が2割しかなくても、人件費で800万ぐらいは払えるので、どう考えたってハッピーな会社は維持できるし、多分5000万でも維持できるんですよ。
年商を社員数で割ったりすると、儲かっているのかとか、従業員がハッピーな状態なのかとか、割と分かるんですよね。
年商100億円で社員が1000人いる会社とか、粗利率が7割だとしても1人あたり年間700万円しか粗利を出してないわけだから、まあまあ怖いですよね。
粗利が700万円で40%を分配できるとしたら、年収280万円ですよ。
ナレーターやまだひさし
そんなにハッピーじゃなさそうだね。
工場長西村豪庸
まあまあきついじゃないですか。
だから、どう考えたって1人あたり2000万円ぐらい、できれば3000万円ほしいですよね。
3000万円あったら、粗利率6割ぐらいのビジネスでも年間の粗利が1800万円、その40%を労働分配できるとしたら、720万円を人件費に割けるわけだし、年収720万円って悪い数字じゃないじゃないですか。
ナレーターやまだひさし
そうですね。
工場長西村豪庸
なにがなんでも40%を死守しろっていう話じゃないですけど、まずは直近の決算書を持ってきて、いくらの利益を出すのか、そのためには経費をいくらにしなきゃいけないのか、現実の数字の横にあるべき理想の数字を書いていくんです。
今、利益が50万円しか出てないっていう決算書があったとして、300万円の利益を出したいのなら、まずは50万円って書いてある横に300万円って書くわけです。
その次に「それは売上を上げることで実現するのか、経費を削減することで実現するのか」を考えるんです。
売上はコントロールしづらくて、経費を削減する方がやりやすいから、ついつい経費削減からやっちゃうんですけど、前に話したように削っちゃいけない広告費とかがあるわけですよ。
「何費は削れるな、何費は削っちゃいけないな」とかを見ながら、下から順番に人件費をいくらにしよう、家賃をいくらにしようって考えて、今の売上からもうちょっとアップさせようとか、結論を出すといいですよね。
ナレーターやまだひさし
なんか上から考えるより、クリアに考えれそうな気がする。
工場長西村豪庸
上からやると、どうしてもコントロールできてないんですよね。
貯金の話に何度も立ち返りますけど、今月3万円を貯金しなきゃいけないなら、最初にむりくり3万円を天引いて定期預金口座に入れて、1万円の携帯代を格安携帯にして5000円にするとか、今月は残業を頑張って収入を1万円プラスするとかやらなきゃいけないんですよ。
ナレーターやまだひさし
こっちの考え方の方が、よっぽど建設的だね。
工場長西村豪庸
「今月すげぇ飲みに行っちゃったから、貯金はゼロね」
「今月たくさん服を買っちゃったから、貯金はゼロね」
みたいな考え方だと、今月は服買っちゃったから来月は服は買わないけど、飲みには行っちゃうんだって 笑
ナレーターやまだひさし
下から書いていれば、すでに貯金額が決まっちゃってるから、その考えにかえるだけでもなんか変われそう。
工場長西村豪庸
「摂取カロリーよりも、消費カロリーの方が多ければ痩せるんですよ」っていう最初の話と、原理原則は一緒なんですよ。
売上から経費を引いたら利益だし、経費より売上の方が大きかったら当たり前に利益が出るんですけど、それを逆算してやるかどうかなんですよね。
1kg痩せるためには7200kcalの消費カロリーが必要で、〇〇kg痩せるために何kcal消費しようって逆算して決めて、基礎代謝を上げるなり摂取カロリーを減らすなり、運動するなりしようって決めるわけじゃないですか。
ナレーターやまだひさし
下から書いてたとしたら、目標体重が先に書かれてるから「それならこれしか摂取できないよね」っていう数字が自然に出てくるもんね。
それ以上摂取したら、その分体重がまた増えるっていう発想を持っていないといけないですよね。
工場長西村豪庸
「ハーゲンダッツを食っちゃったら、5km走んなきゃ行けないよ」みたいなね 笑
ナレーターやまだひさし
そういうふうに、ちょっと数値化して意識を変えるだけでも全然違うんですね。
工場長西村豪庸
「利益を出す」「貯金をする」っていう目標をもってやっているか、日々何となく売上を上げて何となく経費を削減して、利益が出るように頑張っているかで、やっぱり違うんですよね。
社長は、こういうところを逆算できなきゃいけないし、そういう仕組み作りをしなきゃいけないですよね。
ナレーターやまだひさし
こういう考え方だと、偶然達成したものじゃないから、次のステージが見えやすいですね。
工場長西村豪庸
コントロールしてるからね。
"出した利益" と "出ちゃった利益" との違いですね。
ナレーターやまだひさし
出ちゃってるところは、偶然出ちゃったって可能性もあるし、怖いですよね。
素人ならそれで良いかもしれないけど、社長は社員さんたちを背負っているんだから、取れちゃった利益じゃダメですね。
僕は何十人、何百人という社員を抱えるような組織で経営をしたことはないけど、利益を上げようとしてちゃんと上がっていってる人は、日々こうやって頑張ってんだなって分かりました。
先生から成績もらうんじゃなくて、毎回自分で逆算して「国語5、数学5」って成績表をつけているってことですから、すごいですよね。
工場長西村豪庸
そのためには中間テストも期末テストも95点以上ですね。
なんちゃないことなんですけど、意外とやっていなかったり、意識してないことなんですよね。
ナレーターやまだひさし
それに達成できなかったときの怖さがあるから、ビビって書きたがらないかもしれない。
工場長西村豪庸
でも下から書いておけば、結果が分かるんですよ。
最初の "売上-経費=利益" って考えだと、売上がもう少しあったら利益が出ていたのか、もう少し経費を少なくしていたら利益が出ていたのか、どっちもありえるじゃないですか。
でも、下から書いていれば
「この利益を出すために経費をこのくらいに抑えようと思って、それはできてたんだけど売上が足りなかったから、次はもうちょっと売上を上げる努力をしよう。
そのためにもうちょっと広告費は増えるかもしれないけれども、売上を上げてみましょう」
とか
「売上は取れていたのに、思ってたよりも経費を抑えてられていなかった。
だから、次こそはここの経費を抑えきれれば、この利益が出るはずですよね」
とかが分かるんですよね。
「今期、人件費を1000万円にするって決めてたのに1500万円かかってしまった。
でも、良いやつが取れたからこれは将来への投資で、別の経費を削って、その分売上をちゃんと上げる計画を立てるべきだったのか」
とか、どっちがコントロールできてたのか、どっちがよりイメージ通りでどこが出来ていなかったのかが、より分かるんです。
「毎日ジョギングで1000kcal消費して、摂取カロリーを1000kcalまでに抑える」って決めてたとして、食べちゃったことが原因で太ったのか、ジョギングが出来なくて消費カロリーを増やせなかったことが原因なのか、そういうことが分かるんですよ。
ナレーターやまだひさし
次の時に、改善の項目がものすごく明確になるんだね。
工場長西村豪庸
これが社長の利益の出し方です。
ナレーターやまだひさし
これは、僕の会社でも当てはまりますか?
工場長西村豪庸
一緒です。
さっき話したみたいに、個人の貯金だってそうじゃないですか。
今やまださんの会社の決算書が目の前にあるんで、上から音読しますね。
接待交際費が…
ナレーターやまだひさし
音読はやめて!
せめて黙読にしてください!笑
工場長西村豪庸
笑
西村工場長は社長業をキツイと感じたことがあるのか
ナレーターやまだひさし
ヒデちゃんは「社長業、しんどいわ…」って思ったことはないですか?
工場長西村豪庸
考えてみたら、ないですね。
俺、この間「趣味とは、手段が目的化したものである」っていうフレーズを見付けたんですけど、すげぇ良いなと思ったんです。
昔「目的のために手段を選ばないやつは好きだけど、手段のために目的選ぶやつはあんま好きじゃない」みたいな話をどっかでしたことがあるんですけど、このフレーズを見付けたことでちょっとイメージが変わりましたね。
例えばキャンプが趣味のやつって、別にあれは宿泊が目的じゃないから、キャンプという手段が目的になってるじゃないですか。
ナレーターやまだひさし
そこで泊まって寝るってことが目的じゃないもんね。
仕事や社長業が、それに近いということですか?
工場長西村豪庸
すげぇ回りくどい話し方をしますけど、俺は今まで「仕事が趣味です!」って言ってるやつが好きじゃなかったんですよ。
ナレーターやまだひさし
「仕事とプライベートのボーダーがないんですよ!」みたいな人いますよね。
工場長西村豪庸
手垢のついたフレーズで、俺もよく言ってるけど、あんまり好きじゃなかったんです。
でも、俺の仕事ほど手段が目的化してるものないんで、今は胸を張って「仕事が趣味です!」って言えるんですよ。
「こういうことをやりたい!」っていう目的を達成するために手段を一生懸命考えるっていうより「なんか、こいつと仕事がしたい」っていう手段のために、とりあえず店をつくるみたいなことが多いんです 笑
ナレーターやまだひさし
考えたら、もともとそうだったんですね。
工場長西村豪庸
いろんな趣味を考えたんですけど、こんなに手段が目的化してるものないし、改めて仕事が趣味だと思いましたね。
ナレーターやまだひさし
じゃあやっぱり天職だ。
工場長西村豪庸
回りくどい説明をしましたけど、俺は社長業が趣味だから、辛いとか苦しいとか思ったことないんです。
昔、飲食時代の先輩が「仕事は楽しくなきゃダメだけど、趣味は辛くてもいいんだ」って教えてくれたって話をしたと思うんですけど、この話と一緒で俺は仕事が趣味だから辛くていいんですよ。
ナレーターやまだひさし
別に辛かったとしても、好きで始めたものだし、今のところ辞めたいとか思ったこともないんですね。
工場長西村豪庸
趣味だからね。
ナレーターやまだひさし
すげぇ。
この世の社長たちが、それを言えるようになったらすごいな。
ほぼほぼそうならずに、無理やりすげられたとかいう人たちもいるじゃない。
工場長西村豪庸
うちのグループの社長なんて、割と多いですよね。
嫌々ではないとは思うんですけど「なんか俺、気付いたら社長だったんですよね…」みたいな。
ナレーターやまだひさし
でも、ヒデちゃんほど趣味のように仕事をしてる社長はまだいないでしょ。
工場長西村豪庸
今のところはね。
そのうち出てくると思いますよ。
ナレーターやまだひさし
これだけの背中見せてもらってますから、そういう人が出てきたらなかなか面白いですね。
工場長西村豪庸
この間、軽井沢でみんなで集まった時に僕が「来年はみんなで、夏の2〜3ヶ月は軽井沢で仕事をして、冬の3〜4ヶ月はハワイで仕事をするみたいな生活をしたい」って、無茶なことを言ったんですよ。
そうしたら、みんなプリチーなやつらだから
「この問題はこう解決して、この問題はこうしたら解決できるかな…」
みたいに、なんか一生懸命俺の無茶振りに対して前向きに考えてくれていて
「いやー、プリチーなやつらだなぁ」
って思いましたね 笑
工場長西村豪庸
同じ日に収録してるからしょうがない 笑
ナレーターやまだひさし
プリティーインスタイルに、社名変えれるな。
社長って、大変そうとか威張ってるとか、何もしないでただ金儲けをしているとか、搾取だけしてるとか、言葉としてのイメージがなんか悪いんですけど、かわいい社長がいてもいいと思うんですよね。
すごくキュートだったり、すごくおしゃれだったり、みんなが憧れるような、そういう社長がもっといたほうが本当は良いと思うんです。
社長工場をずっとやってきて思いましたけど、日本ってそういう社長があんまりつくられてなかった気がします。
工場長西村豪庸
そうですね。
ナレーターやまだひさし
名前をプリティー工場に変えましょうか 笑
工場長西村豪庸
笑
ポッドキャスト番組「西村豪庸の『社長工場』」は、今回で一旦お休み
ナレーターやまだひさし
なぜ今「タイトル変えますわ」みたいな話をしたかというと、今回はヒデちゃんが一番大好きな1並びの第111回ということで、実は社長工場のポッドキャスト番組を一度お開きにしてみようとなっているんです。
今回で一段落させていただいて、また次に違う企画をいろいろと考えております。
工場長西村豪庸
次は「社長の投資とギャンブル」ということで、僕の得意のFXとかを扱おうと思っています。
ナレーターやまだひさし
100万円だけ握りしめていれば、十日で1億ぐらいになるんですよね?
工場長西村豪庸
そうっすね!
ナレーターやまだひさし
否定しなかったぞ?
みんな、100万円を握りしめてこのポッドキャストを聞こう!笑
工場長西村豪庸
100万円を握りしめて、十日で1億にすればいいんですよね?
簡単簡単。
だって、1億の通貨単位を言われてないもん 笑
ナレーターやまだひさし
あー、失敗した! 円がいい、なんならドルでもいい 笑
工場長西村豪庸
それはちょっとなあ 笑
ペリカは?
ナレーターやまだひさし
ということで、今回で一旦お休みとなります。
本当に長々ありがとうございます。
工場長西村豪庸
111回、長かったですね。
2年ちょいやってるってことですからね。
ナレーターやまだひさし
すごい勉強させてもらいました。
次のFX編は、ガチでやるよ。
工場長西村豪庸
今までガチでやってなかったみたいに言うのやめて 笑
ナレーターやまだひさし
だって今の社長工場を聞いても、僕は会社の何人もの組織を束ねてるわけでもないし、PLだって自分ではもう書かないですから。
工場長西村豪庸
やってみようって言った後、舌の根も乾かぬうちに書かねえって言った 笑
ナレーターやまだひさし
書かない書かない、全部税理士任せだよ!
しかも、ヒデちゃんに紹介してもらった人だから安心だよ 笑
だからもう社長業じゃなくて、FXで自分の財を増やしていきたいんです。
工場長西村豪庸
でも投資とギャンブルって言ったように、FXって基本的にギャンブルですからね。
だからあくまでエンタメとして楽しんでほしくて、減ってもエンタメだと思ってください 笑
ナレーターやまだひさし
そこは大丈夫です。
自分の力で増やしたことが1回もないから、増やしてみたい
工場長西村豪庸
俺が減らしてるのを「ぶはー! あいつあんなこと言ってるくせに、今週絶好調で負けてやがる!」みたいなのを、エンタメとして楽しんでくれって話ですよ。
ナレーターやまだひさし
多分減らさないと思うんだよなぁ。
もし減らすとしたら、ネタでわざと負けるみたいな感じだろうな。
工場長西村豪庸
でも、そんなに簡単なものじゃないですからね。
ナレーターやまだひさし
ヒデちゃんでも負けることってあるの?
工場長西村豪庸
全然ありますよ。
ナレーターやまだひさし
ちょっと弱気なヒデちゃんも見てみたい。
「ダメだー! 軽井沢売るかー!」っつって 笑
工場長西村豪庸
だいぶ身上をつぶしてますね 笑
ナレーターやまだひさし
ということで、本当に長らくありがとうございました。
聞いてくださった経営者、ビジネスマンの皆さま、これから社会に旅立っていく社会人未満の皆さんにとって、何かの参考になればと思います。
ではヒデちゃんから、番組を聞いてくれている人たちに最後にひと言メッセージをお願いします。
工場長西村豪庸
全く考えてなかった。
ナレーターやまだひさし
こういうのをパッと振られるから、ミュージシャンとかは結構用意してるのよ。
工場長西村豪庸
俺、ミュージシャンとかアーティストじゃねえし 笑
ナレーターやまだひさし
さっきの、趣味の話の言葉は良かったですよ。
あれで締めましょうか。
工場長西村豪庸
っていうわけで、次週からはプリティースタイルで…
ナレーターやまだひさし
あちゃー、そっちか!
「インスタイル」改め「プリティースタイル」…そんな会社に勤めるのは嫌だな 笑
工場長西村豪庸
111回、ありがとうございました。
しばらくお休みして準備が整ったら、社長工場の第2部として、投資とギャンブル編に移りたいと思います。
工場長西村豪庸
ありがとうございました。