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第109回「社長と外見(前編)」

ビジネスにおいて、外見で不利になることはあるのか

    トピックス一覧
  1. ビジネスにおいて、外見で不利になることがあるのか
  2. 外見は生まれ持った容姿だけの話ではない
  3. 西村工場長は、相手の外見のどの部分を見ている?
  4. 高いものや良いものを身につければ良いわけではない
  5. まずは外見のどこを気にするべき?

読むポッドキャスト 第109回「西村豪庸の『社長工場』」

ナレーターやまだひさし

「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!

こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、ビジネス、経営に関することを独自の視点で解説していきます。

西村さん本日もよろしくお願いします。

工場長西村豪庸

お願いします。

ナレーターやまだひさし

聞こえますか? この音は、スズムシでしょうか?

失礼いたしました。
本日も、避暑地からお送りしております『社長工場』でございます。

工場長西村豪庸

「本日も」って言うか、録り溜めしてるからね 笑

ナレーターやまだひさし

言わないでください!
僕の中では、もうすっかり軽井沢の住人みたいな感じでいこうと思ってたのに 笑

工場長西村豪庸

ナレーターやまだひさし

ズバリ! ヒデちゃんは、人を外見で判断しますか?
ということで、今日のテーマは「社長と外見」です。

やっぱり人間ですから、いきなり人の心の中がのぞけるわけじゃないし、結局のところ最初に入ってくる情報は外見だけじゃないですか。

工場長西村豪庸

分かった気になっただけで、下手したら心の中なんか一生分かんないですからね。

ナレーターやまだひさし

腹の内なんて言うぐらいですからね。
そうなると、分かる情報ってやっぱり外見だけじゃないですか。

例えば、ほぼ同じ業績で同じ企画書を持ってきた、エンジェル投資を希望する差異のない2人がやってきて、どちらか一方を選ばなきゃいけないってなったとき、さすがの西村社長でも「AちゃんよりBちゃんの方が可愛いから、Bちゃんにするわ」ってなったりするんですか?

工場長西村豪庸

「ビジネス的に同じだったら、可愛い方に投資をするか?」って話なら、外見がいい方じゃないですか?

だって、ラインを同じように読めるんだったら、プリティキャディーの方が…

ナレーターやまだひさし

それは先週の話です 笑
実は、なかなか気になってますね?

工場長西村豪庸

ビジネスにおいて、外見で不利になることがあるのか

ナレーターやまだひさし

外見が判断材料になることもあるとは思いますが、外見によって有利なこと、不利なことがあるなら「起業したい、社長になりたい、投資してほしいっていう場合は、まず容姿から頑張りなさい」ってなっちゃいませんか?

工場長西村豪庸

見た目が10割って言い切る人もいるし、実際に『人は見た目が9割』っていう本もあるくらいですからね。

ナレーターやまだひさし

それは、性別にかかわらずですよね。

工場長西村豪庸

もちろん、そこは男女かかわらずです。

ナレーターやまだひさし

ということは、過去にはヒデちゃんも外見で選んでしまったこともあったんですか?

工場長西村豪庸

人って、中身や実力で冷静に判断するなんてことは、まずできないんですよ。

ブサイクで汚いやつがすごく的を得てることを言っていても、イケメンや美女が言ってることの方がもっともらしく聞こえるし、残念ながらイケメンや美女の言うもっともらしいことに、ほとんどの人間が騙されちゃうじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

確かに。

工場長西村豪庸

「よく聞いたら、あいつ中身ねぇな」みたいなことあるじゃないですか。
人間、そういうものに弱いんですよ。

ナレーターやまだひさし

弱いですよね。
でも、外見からの情報を遮断して、違うもので評価しようって思ったりもするわけでしょ?

工場長西村豪庸

僕とだけ仕事をするわけじゃないじゃないですか。

半分言い訳になるかもしれないけど、世の中のほとんどの人がそうなってしまう以上 "可愛い" とか "イケメン" は一つの才能というか、一つの資産だから投資した方が良いですよね。

ナレーターやまだひさし

なかなか厳しい言葉になっちゃうかもしれないけど、外見が良いというのは才能というか、価値なんだよね。

工場長西村豪庸

男だろうが女だろうが、イケメンや美女は取引先や社長に可愛がられる可能性が高いわけじゃないですか。

もちろん、イケメンとか美女でも「あいつ、気に入らねぇ」ってなる可能性もあるけど、ブサイクで汚ないやつよりはそうなる可能性が低いわけじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

営業や受付に配置すれば、当然その魅力は発揮できますからね。

工場長西村豪庸

残念ながらね。
だから、全く同じ技術を持ってるSEでもイケメンとブサイクだったら、多分イケメンの方が評価されちゃうじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

これはやっぱり、外見が大事っていう結論になりますか。

工場長西村豪庸

残念ながら、外見は大事だと思います。

外見は生まれ持った容姿だけの話ではない

ナレーターやまだひさし

別に、もともと生まれ持った顔だけの話じゃなくて、自分で努力できることもありますよね。

工場長西村豪庸

イケメンは作れなくても、雰囲気イケメンは作れますからね。
整形しろとは言わないけど、男だったら頑張って清潔感が出るようにするとか、当たり前のことはやった方が良いですよね。

ナレーターやまだひさし

身だしなみを整えるとかね。

以前、ホリエモンが

「どうしてあのとき、白Tシャツにジーンズでいろんな主要メンバーに会ってしまったんだろう。
わざわざ尖って白Tジーンズを履かなくても、ワイシャツだけ着とけば良かった」


って後悔したっていう話をしたとき、ヒデちゃんの場合は

「わざわざ自分の主張を通しても仕方ないから、そのときのTPOに合わせればいいだけ」

って言ってましたよね。

工場長西村豪庸

ゴルフ場に行くときに、意地でもTシャツで行くっていうのと大して変わんないからね。
ゴルフ場に行くんだったら、襟付きのシャツ着てタックインするよってだけの話です。

ナレーターやまだひさし

郷に入りては郷に従えっていうことですね。

工場長西村豪庸

そういうことを言うやつは、ゴルフ場にTシャツで行っていい代わりに、極寒の中でスノボをするときもTシャツでいろって思うんですよ。
三ツ星フレンチに行くときに、Tシャツジーンズで行く必要があるか? って話と一緒でしょ。

ナレーターやまだひさし

多分、そういうところも外見の一つに入ってきますよね。

工場長西村豪庸

それはもはや、理由なき反抗じゃないですか。
三ツ星レストランや名門ゴルフ場に行くときに、Tシャツジーンズで行ったら、それは弾かれるだろうよって話ですよね。

「外見で判断されたくないんですよね」

って言う人に限って、お巡りさんの格好でピンポンしてきた人から適当なものを売りつけられるみたいな詐欺に、コロっと騙されるんですよ。

要するに、制服に騙されてるわけです。
外見で判断されたくないんだったら、ちゃんと中身を見ろよって話だけど、そんなの無茶じゃないですか。

ナレーターやまだひさし

そうやってコロっと騙されるぐらいなんだから、外見のデータ量ってすごいものなんだね。

工場長西村豪庸

普通に生きてたら、視覚から取る情報が8割っていわれるぐらいだからね。
だって「きったねぇな、こいつ!」みたいなやつと清潔感あふれるイケメン、どっちと仕事をしたいかって言ったら後者じゃないですか。

ナレーターやまだひさし

そうなりますね。
それに、そういうところを気にしている社員さんがいると「この会社は多分、上の人たちもキッチリされている会社なんだろうな」と、分かってきますよね。

西村工場長は、相手の外見のどの部分を見ている?

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんは、人の外見でよく見る部分はどこですか?
やっぱり面接のときにも、何気に見てたりしますか?

工場長西村豪庸

一貫性は見ますかね。

保守的な格好をしているのが悪いとも、ロックな格好をしているやつが悪いとも言わないけど「俺、ロックっすわ」って言いながら、めっちゃ保守的な格好をしている人を見ると、どっちかな? と思いますよね。

ナレーターやまだひさし

「そのわりには、きっちりダブルのスーツを着こなしてますね」みたいなね 笑

工場長西村豪庸

よく、お金持ちは靴と時計は良い物を買うとか言いますけど、お金持ちに

「靴と時計だったら、どっち見ますか?」
「どちらかにしかお金をかけられないとしたら、どっちにかけますか?」


ってインタビューした人がいて、選んだ理由はいくつかあるんですけど、お金持ちは高い確率で

「人は案外、靴は見ていないから」

って理由で時計を選んだらしいです。

ナレーターやまだひさし

結局、靴は足元だしね。

工場長西村豪庸

時計はなんだかんだ言って見られるからっていう人もいたし、時計は価値が落ちないし下手したら価値が上がるものとかもあるじゃないですか。

めっちゃ金持ちアピールしてるやつがボロい時計をしてボロい靴を履いてるみたいな、そういう矛盾点がないかも見ますけど、身につけているもの自体が良いものかとか、合ってるか合ってないかの方が見ますね。

ナレーターやまだひさし

女性の場合はどうですか?

工場長西村豪庸

アクセサリーとかは、男性より女性の方がアクセサリーの幅って広いじゃないですか。
ビジネスシーンで男性が許される装飾って、靴と時計と、強いていえば鞄くらいだからそんなにないですけど、女の子の場合はどこ見てるんだろう?

顔と胸しか見てねぇ気がするな…

ナレーターやまだひさし

今日は正直ですね 笑

工場長西村豪庸

初対面はわかんないもん 笑

ナレーターやまだひさし

みんな同じようにリクルートスーツを着られたら「外見で判断しようにも、みんな同じじゃん!」ってなりますし、最終的には選ぶ方も誰を見ていたのか分かんなくなりますよ。

工場長西村豪庸

だからうちの場合は、別に私服でいいよって言ってますけど、日本はやっぱり管理を中心としてきた文化だからなんでしょうね。

ナレーターやまだひさし

僕らは外見で仕事が増えたり、それが信頼になったりするから、あえて見栄を張るところがあるんですよ。

僕なんか特に、1円でも2円でも安いガソリンスタンドを探しているとは思えないような車に乗ってるでしょ?

工場長西村豪庸

さっきも、ここに着いた瞬間「ガソリン代が10円高けぇ」とか言ってましたね 笑

ナレーターやまだひさし

軽井沢付いた瞬間に、リッター10円上がったんですから!笑

1円くらい高くても気にしないような人が乗っている車に思えるかもしれないが、僕は今日ずっとそれを気にしながら走ってきたんです。

都内で入れてきておいて良かったって思いましたよ 笑

でも僕らの場合、あの車に乗って現場に行くだけで「あいつ、仕事でちゃんと食えてんだな」とか思われる世界だから、あえて乗ってるんですよ。

ちょっとでも車のグレード落としたり、安っちくてボロい車に乗ってるだけで、下手すりゃ

「何の御用ですか? お名前は?
予約はありますか? ディレクターのプロデューサーの名前は?」


って、テレビ局で止められちゃいますからね。

そのくせに、今日乗ってきたあの車で行くと、何も言わなくてもセキュリティのバーが開くんですから、そう考えると見た目の情報で「この人はこの車に乗っている人だから、信用できる人」みたいな感じになっちゃうんですよね。

工場長西村豪庸

本来は、関係ないんですけどね。

ナレーターやまだひさし

盗んできた車かもしれないですしね。
でも、そう考えると見た目で判断されてしまうのは仕方ないのかもしれないね。

高いものや良いものを身につければ良いわけではない

工場長西村豪庸

ビジネスマンたる者「外見で判断されたくねぇ」とか言うなって感じなんですよ。

だって、世の中外見で判断されてるんだから、そういうルールのゲームだと思えって話じゃないですか。

「あれやこれやで判断されたくねえんだよ、俺はロックだから!」みたいなことを言うなら、そのワールドで生きてけって話だし、そのワールドで生き抜いていける実力があれば、別に生き抜いていけるじゃないですか。

常にTシャツ短パンでどの企業に行こうが「実力は本物だから、お前に頼む」っていう企業と仕事ができる、もしくはそういうクライアントがいるっていう状態だったら、別に良いわけじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

でもそんなことは、ほぼあり得ないですもんね。

工場長西村豪庸

大体ないじゃないですか。
ただ単純に清潔感のある格好をして、ちゃんと整えておくだけならそんなにお金かかることじゃないし、別に「高い時計、高い靴を買って、高いスーツを着ろ」って言ってるわけじゃないですからね。

ナレーターやまだひさし

いきなり見栄を張れってわけじゃないですもんね。

工場長西村豪庸

ハッタリも押し出しも大事だし、例えば外資系金融マンが、ちょっと儲かってるような感じを出して顧客からお金を預かりたいのなら、それは必要なステージ衣装であり、お化粧なんです。

ナレーターやまだひさし

戦闘服みたいなもんですね。

工場長西村豪庸

すっぴんって嘘が何一つない状態なのに、今の時代に女の子がすっぴんで会社に行ったら、残念ながら「社会人たるもの、最低限の化粧ぐらいしてきなさい」って言われるわけじゃないですか。

それと一緒で、男もある程度の格好をして、髪を切るなり爪を整えるなり何でも良いんですけど、要は一個一個をTPOに合わせていけば良いんです。

スキンケアをして、小綺麗な服を着て、別に高くなくても良いから、ちゃんとした時計とちょっと良い靴を履いて、靴もちゃんと磨いておくとか。

ナレーターやまだひさし

それをやるだけでも、全然違いますもんね。

まずは外見のどこを気にするべき?

ナレーターやまだひさし

聞いている人の中には若い人もいると思うんですけど、若い人は靴も時計も良いものを買えないと思うんです。

「こいつはしっかりしてるな」って思われるには、まずどこから気にしたらいいですか?

工場長西村豪庸

あんまり主語を大きくするべきじゃないんですけど、日本って江戸時代の贅沢禁止令の影響で1点豪華主義が流行ったんですよ。

だから、着物はボロボロでも雪駄だけ良いものを履いていれば「あの人、粋だね」とか言われていたんですよね。

けど、欧米人からすると「なんで靴だけ良い物を履いてて、上はボロやねん」みたいに思うんですよ。

ナレーターやまだひさし

バランス悪いやろってなりますよね。

工場長西村豪庸

さっき話していた一貫性って「全部ユニクロでもいいから、ちゃんと整えて綺麗な格好しときなよ」ってことなんです。

極端な話、靴だけ20万円の良いもので、あとはよく分かんないヨレヨレのスーツとシャツを着て

「足元が大事って言われたんで、靴は良いものを履いてるんです!」

とか言われても、どうした? ってなりますよね。

ナレーターやまだひさし

「それだけ盗んできたの?」みたいな感じになりますね。

てっきり、1点だけでもちゃんとした物を持っていれば良いのかと思っていたけど、違うんですね。

工場長西村豪庸

特に、海外のビジネスマンに言わせると、すげぇ変に映りますよね。
そういう人が多いのは、多分贅沢禁止令の影響だと思うし、そういうビハインドストーリーがあるから

「お金持ちは靴と時計、どっちを見ますか?」

みたいな質問が出るんだろうけど、俺は全体を見て

「時計だけすげぇ良いやつをしてるけど、スーツのサイズがなんか合ってないね」

みたいな人とは、ちょっと感覚が合わないところはあります。

ただ、たくさんの日本のお金持ちをインタビューした人に言わせると「時計の方が見られる可能性が高いし、見る人が多いから、投資効率で言ったら時計の方が良いよ」ってことですね。

ナレーターやまだひさし

なるほど。

ということで、今回はここまでです。

「西村豪庸の『社長工場』」
「毎週1000万投資」と題しまして、情熱を持った起業家へエンジェル投資も行なっております。

エンジェル投資の詳細は第7回第8回の放送をお聞きください。

また、番組への質問・ご意見は下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

西村さん本日もありがとうございました。

工場長西村豪庸

ありがとうございました。

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