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第65回「社長のためのワイン学(前編)」

ビジネスマンにとって、ワインの知識は必須なのか

読むポッドキャスト 第65回「西村豪庸の『社長工場』」

    トピックス一覧
  1. ビジネスマンにとって、ワインの知識は必須なのか
  2. ワインが大好きな R.K. さん
  3. ドンペリしか飲まない人には勝てない
  4. 目隠しをしてワインを飲んだら、プロでも見分けられない?
  5. ヴィンテージワインの選び方
  6. ワインの "当たり年" って何?
  7. 家でワインを飲む人は、ワインセラーを買うべきか
  8. 憧れのワインセラー
  9. ワインよりソムリエが好きな西村工場長

ナレーターやまだひさし

「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!

こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、ビジネス、経営に関することを独自の視点で解説していきます。

西村さん本日もよろしくお願いします。

今日のテーマは「ワイン」です。

ワインは高いってイメージもありますし、もっぱらビールとハイボールばかりを飲んでいる社長にとって「ワイン=自分にはまだ早い」とか「ワインのことなど分からなくていいや」なんて思っている方も、多いと思います。

しかし、海外のグローバル企業では、社員に対しワイン教育のプログラムを取り入れてる企業があるほど、ワインはビジネスにおいて重要視されているそうです。

なので今日は経営者の西村さんというよりソムリエのヒデちゃんに、ワインについてお伺いしたいと思います。

ビジネスマンにとって、ワインの知識は必須なのか

ナレーターやまだひさし

ズバリ! ビジネスマンにとって、ワインの知識は必須だと思われますか?

工場長西村豪庸

必須ではないんじゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

でもワインの知識があれば、ワイン好きな人たちだけのネットワークとか、話の広がりとか交流がありそうな気がするんですけど。

工場長西村豪庸

まぁ、好きな人は好きっすよね。

ナレーターやまだひさし

西村さんは、ソムリエの資格を持ってるわけじゃないですか。
ということはやっぱり、好きだから取ったっていうことですか。

工場長西村豪庸

そうですよ。
俺は16歳のときに漫画の『ソムリエ』を読んで、その2週間後にフランスに飛び立ったんです。

ナレーターやまだひさし

とは言ったって、相当難しいと聞いてますよ。

工場長西村豪庸

めっちゃ難しい 笑

ナレーターやまだひさし

何回も受けて「もうダメだ」ってやめちゃった人、諦めてる人をいっぱい知ってます。

ビジネスにおいて、ワインの知識が、何の役に立つかピンと来てない人も多いと思うんですけど、実際ワインに詳しくなって、ヒデちゃんはどんないいことがありましたか?

工場長西村豪庸

えっ?ワインに詳しくていいこと?

ナレーターやまだひさし

例えば、それがキッカケで大きな仕事が決まったとか…

工場長西村豪庸

何もない 笑

ナレーターやまだひさし

本当ですか?
実体験とかもあるでしょう?

工場長西村豪庸

何もないですよ。

ワインが大好きな R.K. さん

ナレーターやまだひさし

たぶんヒデちゃんも知ってると思いますけど…これ、実名出していいんだっけ?

工場長西村豪庸

俺は知らんですけど、いいんじゃないですか?

ナレーターやまだひさし

偶然、同姓同名なら申し訳ないですけど…
河村隆一さんという方がいるんですよ。

工場長西村豪庸

アハハハ! いますね!笑

ナレーターやまだひさし

知ってるか知らないかは別として、ワインが大好きなR.K.って方がいるんですけど 笑

あの方に「ワイン好きですか?」って聞かれて、僕はただワインが好きだから「好きです」って答えたんですよ。

でも、あの方の「ワイン好きですか?」っていう質問は「相当好きですか?」っていう意味だったのか…

工場長西村豪庸

一般人の尺度で言ったら「ワイン詳しいですか?」の質問みたいな。

ナレーターやまだひさし

それが僕は分からなくて、単に「味が、好きか嫌いか」って言われたと思ったから「好きです」と言ったわけですよ。

僕の横にいたラジオのADも、同じように隆さんから「君もワイン好きですか?」って言われたから「好きです」と答えたんですよ。

でもそいつは、ワインをコーラで割って飲んでるようなやつなんですよ 笑
だけど好きって言っちゃったもんだから、まったく答えられないような、とてつもない質問が押し寄せてきたんです 笑

工場長西村豪庸

隆さん、凝り性ですもんね。

ナレーターやまだひさし

あの方はあまりにもワインに詳しいし、コレクションもされてるからどんどん話についていけなくなって。

最終的にうちのADは、ワインを嫌いになろうとしているんですけどね 笑

工場長西村豪庸

アハハハ!
「ちょっとワインアレルギーになっちゃって」と 笑

ナレーターやまだひさし

「スミマセン、好きじゃなかったんです…」

というくらい 笑
やはり、ワインについて、かなり造詣の深い人もいるので。
しかもそれって、成功されているビジネスマンにも比例してる気がするんですよ。

工場長西村豪庸

確かに、なんか多いですよね…

ナレーターやまだひさし

日本酒に詳しい人よりも、ワインに詳しい人の方が、格の高い社長さんみたいな気持ちに僕らもなってしまうんです。

工場長西村豪庸

やっぱり日本酒とか焼酎に詳しいより「ワインに詳しい方がかっけぇ」みたいな、欧米崇拝がね 笑

ナレーターやまだひさし

なんとなく、今でもそれが残っている気がして。
後はやっぱり、ワインの方がピンキリの金額の差もダントツなんじゃないかと思います。

工場長西村豪庸

好みの問題でもあるけど、やっぱり好きな人って本当に好きだから。
でも、ワインを持っていって

「これ、どこどこの何年のワインで、めっちゃいいやつじゃないですか」

っていう反応を期待してたら

「あっそうなんですね…」

っていうぐらいだと、切ないですよね。

ナレーターやまだひさし

それはそうですね。

工場長西村豪庸

やまださんが言ったから、俺も言わなきゃいけない流れになってるから言いますけど…

昔々あるところに、木を3つ重ねた感じの元首相がいたんですよ。

ナレーターやまだひさし

2つじゃなくて3つですね…
だいたい1文字しかなさそうですけどね 笑

工場長西村豪庸

木を3つ書く元首相がいて、俺がソムリエでその人にサーブしたときの話なんですけど。

3分間から5分間くらい「ふむ、フンフン、ふーむ…」って、テイスティングしてて。

ナレーターやまだひさし

香りを嗅いだり、色を見たりね。

工場長西村豪庸

あれ普通は、30秒から1分ぐらいなんすよね。
別にコメントも求めてないから、あくまで状態が悪くなってるか、健全かを聞いてるだけだから。

もったいつけて、3分、5分グルグル回して最後に

「赤だね」

って言ったんですよ 笑

ナレーターやまだひさし

色だけ言われてもね 笑

工場長西村豪庸

結局、ワインって教養的な部分なんですよね。

「本を読んだ方がいいですか?」「英語が喋れた方がいいですか?」とか昔ここでやったけど、それと一緒で知識、データ、情報、知恵、教養がどのランクにあるかは別として

「教養のひとつだから、あるに越したことはないよね」

とは思ってるんですよ。
それがあれば「赤だね」にならないし 笑

ナレーターやまだひさし

返事がそれだと、会話が終わっちゃうもんな。

工場長西村豪庸

やまださんも、俺のことを褒めてくれるときに「会話のキャッチボールがちゃんと続く」って言ってくれるけど、隆さんがすごい細かいディテールで

「このワインでこういう感じで、何年で、何の作り手で、右岸で左岸で、あれでこれで…」

って言ったのに「赤だね」って返事だと、まぁ雑なキャッチボールじゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

コミュニケーションになってないじゃん、という。

工場長西村豪庸

壁打ちかな? ってなるじゃないですか 笑
だから「コミュニケーションになる、会話が弾む」っていうときに「ある程度同じレベルだと、会話が弾むよね」っていうので言えば、知識があるに越したことはない。

でもそれは、英語と同じで「どれに優先順位をつけるか」じゃないですかね。

ナレーターやまだひさし

ワインは嗜好品でもあるから、大体の人たちがある程度知っている前提の中で、さらにそれを詳しく掘り下げて、話せたりすると

「あっ、この人とだと、他の話もできるかな」

とかなりますよね。

ドンペリしか飲まない人には勝てない

工場長西村豪庸

それこそ僕もプロのソムリエとして、日本でもフランスでもサーブをしてたことがあるんです。
どっちの国でも、同僚とか先輩に言われたことがあるんですけど「お客さんでも、この1本を追いかけている人には勝てないから」って言われたんですよ。

俺たちは何十本、何百本、何千本を管理しなきゃいけないし、売っていくし追っかけているけど…

「ドンペリだけしか飲まない」みたいな「お気に入りのこれしか飲まない」って人いるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

やっぱりいるんだね。

工場長西村豪庸

ワインで「毎年これしか飲まない」とか、これを毎年ひたすら、最新ヴィンテージが出るたびにチェックする。

2000年が出たら2000年を飲むし、2001年が出たら2001年を飲む。
なんだったら2000年も家にまだ10本あって「来年飲むんだ」みたいな、ずっとそのワインを追いかけている「そのワインのファン」っていう人がいるから。

俺らはそれだけを飲んでるわけじゃないから、その人の飲んでいる量とか追っかけてる経験には、勝てないんですよね。

ナレーターやまだひさし

到底無理だ。

工場長西村豪庸

お客さんとソムリエですら、それがあるんで 笑

ナレーターやまだひさし

ただその人は「赤だね」とは言わないから、会話のキャッチボールが成立するってことですもんね 笑

工場長西村豪庸

そういう意味でいうと、別に「得をしたか?」って言われたら難しいけど、あるに越したことはないっちゃないのかも知れないです。

ナレーターやまだひさし

お互いの知識の交換で言えば、例えば「ことわざや四字熟語を100個知ってるよ」っていうよりは「ワインを知っているよ」の方が共通言語にはなりやすいですね。

工場長西村豪庸

だからゴルフとかワインとか、共通言語になりやすいものっていくつかあると思うんですよね。

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんとしてはそれを意図的にではないけど、たまたま入ってきた情報をビジネスにも活用しているっていうことが正しいのかな。

工場長西村豪庸

たぶん、飯を食いに行ったり酒を飲みに行ったりするときに、何ちゃないことでそういう会話になってるんだと思いますよ。

ナレーターやまだひさし

例えば、招待された会食で、その方があまりワインに詳しくなかったとして、ヒデちゃんがサッとさりげなくアドバイスできたことによって

「えっ君、そういうのも知ってるの?」

みたいなところから、もっと違う展開があるってのはありえますもんね。

工場長西村豪庸

分かりやすく言ったら、レストランとかパーティーでナメられたことはないですよね 笑

ナレーターやまだひさし

正直、僕はヒデちゃんと会ってから、いろんなお店に連れてってもらったり、ワインを飲むようになったから、人よりはちょっとは詳しいと思うけど、そこから先まで学ぶとなると、やっぱりハードなわけですよ。

嫌々学ぶのは、やっぱりちょっと厳しくなりますよね。

工場長西村豪庸

そんなことはしなくていいんじゃないですか?

ナレーターやまだひさし

今日はちょっと、簡単に教えてもらいたいんですけど、例えば

「どんなワインを買って飲めばいいか分からない」

っていう人には、コンビニに売ってる安いワインとか、1000円ぐらいのスクリューキャップのやつとかは、やめた方がいいんですか?

工場長西村豪庸

今のコンビニのワイン、めっちゃ美味しいのありますし、いいんじゃないですか。

目隠しをしてワインを飲んだら、プロでも見分けられない?

ナレーターやまだひさし

よくあるブラインドじゃないですけど、目隠しをして飲まされて「本当に君はちゃんと当てられるか?」なんて言われたら…

工場長西村豪庸

大丈夫、無理っす!笑

ナレーターやまだひさし

あ、潔い!笑

工場長西村豪庸

ボルドー大学だったかな?
真っ暗な中でテイスティングさせたら「赤を白」って言ったやつと「白を赤」って言ったやつがいるんです。

ナレーターやまだひさし

ほおー、それくらい。

工場長西村豪庸

視覚に頼ってるんですよ。

ナレーターやまだひさし

ということは、視覚=他のものも加味されますよね。
高い店だとか、メニューで見ちゃった値段がどうしたとか。

工場長西村豪庸

はい、ソムリエの何巻目かに出てきます 笑

ナレーターやまだひさし

GACKTさんの格付けはどうやって当てているんですかね?

工場長西村豪庸

メタ認知だそうですよ 笑

※メタ認知とは…「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。

ヴィンテージワインの選び方

ナレーターやまだひさし

例えば、通常のワインと古いヴィンテージのワイン。

もちろんヴィンテージの方が高いと思うんですけど、2〜3000円くらいのワインを買うときに、2016年と2017年のワインが並んでた場合はどちらを選んだ方がいいですか?

工場長西村豪庸

赤か白かによるんじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

当たり年とか?

工場長西村豪庸

当たり年っていうのはあるんですけど、そもそも世の中に流通している9割以上のワインは、その場で飲まれるべきものなんですよ 笑

ナレーターやまだひさし

ということは、あんまり寝かせてとか、置いて飲むものではない?

工場長西村豪庸

それはもう、10%以下っすね。

ナレーターやまだひさし

じゃあ僕らは、別に年代まで気にして、買わなくても大丈夫?

工場長西村豪庸

基本そうですね。
今飲んで、一番美味しいと思ったタイミングで出てるから。
残りの1割以下の限られたものだけ、いつ飲むべきかを考えて「今飲んでも美味しいし、5年後10年後に飲んだらもっと美味しい可能性があるよね」っていう。

ナレーターやまだひさし

ってことは、僕らが通常のレストランへ行ったり、自分で購入してって考えると、なかなかそういうワインにお目にかかることはないと思っていいですかね。

工場長西村豪庸

普通にレストランへ行ったら、そこのソムリエなりシェフなりが、何らかの飲み頃のをラインアップしているはずなんで。

よっぽど

「うわっ硬い、無理!
これ、飲み頃10年後じゃない?」


みたいなのは、なかなか出会わないですよ。

ナレーターやまだひさし

通常ならそんなものを、突然開けてくることもほぼないってことですね。

工場長西村豪庸

ましてや1000円、2000円、3000円くらいのものだったら、基本は飲み頃が出てくるんですけど、何で「白か赤かによる」と言ったかというと、その価格帯の白ワインって、基本的には「いつ飲まれるべきか考える」っていうワインじゃなくて、フレッシュ&フルーティと言われる「新鮮で果実味豊かなワイン」の可能性が高いんですよ。

その場合は新鮮な方が美味いから、新しいヴィンテージの方を買いなはれって感じなんですよ。

ナレーターやまだひさし

つまり16年と17年だったら…

工場長西村豪庸

17年を買いなはれ。

ナレーターやまだひさし

でも赤だったら?

工場長西村豪庸

赤だったら7割ぐらいはチリとかアルゼンチンとか、いわゆるニューワールドって言われる、あの辺で作ったワインの可能性が高いんで…

そこで、フランスワインでシャトーなんちゃらがどうこうとかっていうのは、あんまり可能性がないんで。

ナレーターやまだひさし

あり得ないですもんね、この価格帯と場所によるとね。

工場長西村豪庸

その場合はフルボディ感があるガッツリとした、しっかりしたブドウで作られている濃いワインの可能性が高いから。

そうすると、その1年間の差で

「16年はめっちゃ良い年で17年はすごい悪い年だったから…」

とかっていうのを気にするほどのラインでもないんですよね。

ナレーターやまだひさし

たった、そのくらいだとね。

工場長西村豪庸

だったら今で言うと、7割の確率でこなれている方、古い方を買うかな。

ナレーターやまだひさし

そういう消去法で。

工場長西村豪庸

ボルドータイプかブルゴーニュタイプかとか、まあその辺もいろいろ分かれてくるんですけど、大前提として、今並んでる白ワインってだいたい2、3年前のものなんですね。

赤だと、ボジョレー以外は3、4年前のものが並んでいるはずなんすよ。

ナレーターやまだひさし

すげえ、勉強になる。
ちょっともう、今すぐワインショップへ行きたいわ!

工場長西村豪庸

ワインの "当たり年" って何?

ナレーターやまだひさし

僕らはワインの当たり年は、あんまり記憶してなくてもいいですか?

工場長西村豪庸

俺も分からないから、ググりますもん 笑

ナレーターやまだひさし

確かに、今はそんなの調べられるもんね。

工場長西村豪庸

めんどくさいし、無理っす 笑

ナレーターやまだひさし

別に、全部暗記してるわけじゃないんですね。

工場長西村豪庸

別に俺、今はソムリエじゃないんで携帯を見ながら仕事できる人なんで。
ソムリエが携帯を見ながら

「そっすね、〇〇年は当たり年ですね」

とか言っていたら…

ナレーターやまだひさし

それはちょっとね 笑

工場長西村豪庸

それくらいは覚えてなけりゃいけないけど、今は別に覚えてなくてもいいんで。

ナレーターやまだひさし

確かに、今はソムリエとして働いてませんからね 笑

工場長西村豪庸

あれは収穫のときに、雨が降ったか降らないかとかなんで、場所によっても違うんです。

収穫のタイミングで雨が降っちゃって薄くなったか、ガッツリと陽が当たって美味いブドウができたかっていう違いだけなんで、地方によって違うのもそのせいなんですよ。

だから「何年のどこどこは良いけど、どこどこは悪いよ」とかっていうのは「そこでは雨降ったけどこっちは雨降らなかったよ」みたいな。

ナレーターやまだひさし

それで全然違っちゃうのね。

工場長西村豪庸

「雨が降ったけどビニールシートを敷いて、ブドウの根っこが水を吸わないようにしたからセーフだよ」とか、面倒くさくて覚えてらんねえっすよ!笑

ナレーターやまだひさし

それをただ、年月だけで覚えてたって違うからっていうことですね。

今度「ワインの当たり年って〇〇年だから…」って隣で言ってる輩がいたら、ほくそ笑んでやりたいですね。

工場長西村豪庸

例えば、僕のバースデーヴィンテージって80年なんですけど、一般的にそんなに良い年じゃないんですよ。
82年とかはいい年なんですけどね。
要するに、80年は大多数で雨が降って、82年は大多数が雨降らんかったってことなんですよ。

ナレーターやまだひさし

ザックリ言うとね。

工場長西村豪庸

すげえザックリと言っているけど 笑
収穫のタイミングで、すげえ陽当りがよかった、すげえ雨が降らなかった。

あとはその中でも、ビニールシートを張って頑張ったやつもいれば、何もしないで薄いワインを作ったやつもいるし、金がなくて投資できなかったやつもいれば、金がガッツリあって、投資して溝を掘ったやつもいる。

ナレーターやまだひさし

まあ、一概には言えないものもあるしね。

家でワインを飲む人は、ワインセラーを買うべきか

ナレーターやまだひさし

例えばお店だと「わっ、何よこの値段?」っていうワインがあったとしても、家飲みで1、2万円出すとすれば、かなり良いワインが買える気がするわけですよ。

工場長西村豪庸

まあそうですね。
レストラン飲みで4、5万円ぐらいの計算で、銀座飲みで10万円ぐらいですもんね 笑

ナレーターやまだひさし

って思えば、銀座で10万円出すのを、家では高いと思うけど1、2万円出せば…って思って飲むワイン。
家で飲むようなことが増えた人は、やっぱりワインセラーは買った方がいいんですか?

工場長西村豪庸

1、2万円のワインを、ちょいちょい開けるんだったらあってもいい気はしますけど、それをどのぐらいの頻度で開けるかじゃないですか?

ナレーターやまだひさし

でも、頻繁には無理でしょう。
お店で飲めなくて、家で1、2万円って言ってるぐらいの人だから。

工場長西村豪庸

だったら別にいらないでしょう。
冷蔵庫でいいです冷蔵庫で。

ナレーターやまだひさし

いや安心、良かったあ。

工場長西村豪庸

新聞紙に包んで野菜室です。

ナレーターやまだひさし

「新聞紙に包んで野菜室」ここを間違えてた。
普通に、キンキンに冷やしてた。

工場長西村豪庸

別にキンキンに冷えてても、死にゃしないっすよ。
温度が高いより100倍いいですから。

ナレーターやまだひさし

ですよね。
「生ものだ」みたいに思ってたんで。

工場長西村豪庸

ワインセラーって結局、湿度の管理と、振動の管理と、温度の管理なんですよね。

ナレーターやまだひさし

振動っていうのは?

工場長西村豪庸

今の冷蔵庫はだいぶ無いですけど、冷蔵庫って冷やしている間ずっと…

ナレーターやまだひさし

グルルル…ブルブルーッとなりますね。

工場長西村豪庸

ベケベケ、デェェーンってなる、あれがワインセラーの方がないんですよ。

ナレーターやまだひさし

ああ、そうなんだ。

工場長西村豪庸

こまめにずっと揺らしていると、熟成が進んじゃうナリ痛んじゃうナリっていう理屈があって…

ナレーターやまだひさし

そっとしておいてほしいナリっていうことなのね。

工場長西村豪庸

新聞紙に包んでっていうのは、冷蔵庫の光が良くないナリ劣化するナリっていう理屈なんですよ。

ナレーターやまだひさし

あとやっぱり、横に倒しておいてとか。

工場長西村豪庸

横するとか、立てて置くとかっていうのは、コルクに適度な水分を与えた方がいいからで「立てて置いとけ」っていう人と「横にしとけ」っていう人の論争が巻き起こっているんです。

ナレーターやまだひさし

あっ知らなかった、縦の人もいるんですか?

工場長西村豪庸

いますいます。
結局「横にして置いとけ」って言う人の最大の言い分としては「コルクが乾いちゃうだろ」っていう理屈なんですけど…

ナレーターやまだひさし

ですよね。
「そこから空気が入っちゃうかも知れないだろ」みたいな。

工場長西村豪庸

乾くと収縮しちゃうから

「そんなの目も当てられないだろ、コルクは生きてんだから」

っていう。
現代技術では、どうやって密閉しようと思ってもちょっとだけ漏れてしまうぐらいの呼吸をしてくれるのが、コルクのいいところっていう理屈があるんですけど、今だったら完璧に密閉できると思うんです。

ナレーターやまだひさし

なるほど 笑

工場長西村豪庸

昔のフランス人の言っていることだからね、話を5分の1くらいで聞いてあげてください。

ナレーターやまだひさし

でもやっぱり、今でもその高級ワインはあまりスクリューにはなってないですもんね。

工場長西村豪庸

結局コルクにしているのは「乾いちゃう」っていう理屈なんですけど。
さっきの僕の理屈じゃないですけど、5年も10年も20年も30年も、寝かさないだろと。
だからその場合は、変にカビちゃうよりは、1年2年3年ぐらいだったらコルクの持っている水分と、蒸発しようとして吸収する分で十分だから「立とけよ」っていう人がいるのと「いやいや…」って言う人がいるだけで。
なんかもう、いろんな宗教なんで。

ナレーターやまだひさし

まあ諸説、そういった点では言いたがりの人は当然いるわけですね。

工場長西村豪庸

ワインも、本当うるさい人はうるさいじゃないですか。
僕はそういう人達、大嫌いなんですけど…

ナレーターやまだひさし

いますよね 笑

工場長西村豪庸

俺にウンチク垂れてくる人。

ナレーターやまだひさし

たぶんヒデちゃんのことをソムリエだと知らない人は、お節介で言ってくる人もいるわけでしょう。

工場長西村豪庸

「君さ、分かってないから教えてあげるけど…」

とか言われるんですよ。
俺一応日本とフランス両方でソムリエのディプロマ(証明書)持ってるんだけどなあ、と思いながら

「はぁ、勉強になります」

って、聞きますけど。

ナレーターやまだひさし

さすがだ 笑

工場長西村豪庸

どっちが間違ってるかは、知らんけど 笑
だから、宗教って言ったのはそういう理由です。

憧れのワインセラー

ナレーターやまだひさし

やっぱりワインセラーって憧れるんですけど、月に1本、2本ぐらいしか飲まないくらいだったらいらない?

工場長西村豪庸

いらないけど、憧れるし、あったらテンション上がるなっていうんだったら、1本セラーとか3本セラーとか小っちゃいのもあるから。

ナレーターやまだひさし

あるんですね。
やたらデカいのを買わなきゃいけないのかと思ってましたね。

工場長西村豪庸

ありますあります、1本3本6本、まあ相当いろいろありますよ。

ナレーターやまだひさし

あっ、そういうのから始めてみたっていいじゃないか、ってことだ。
そんなにそのワインを、ちょっと大切に何かこう保管したかったら。

工場長西村豪庸

レゴブロックみたいに積み上げて、スタックできる6本セラーとかもあるので、好きにしたらいいんじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

僕は一時期「ワインは冷やしておくものだ」と思っていたので、知らない頃はワインセラーとワインクーラーを一緒と思ってましたからね 笑

「どうしてこのワインクーラーっていうのは電源がないんだ?」って思ってたら 笑

工場長西村豪庸

氷を入れるから、ですね 笑

ナレーターやまだひさし

全然違いました。
ワインセラーも、僕らのような、にわかくらいだったらいらないと。

工場長西村豪庸

いらないと思いますけどね。
それに、何日で飲み切るかにもよるけどね。

ナレーターやまだひさし

「飲み切る」って話になりましたけども、家で1、2万円のワインを開けたときにはもったいない根性が働いて、全部飲みきらずに「もうちょっと残しときたいな」ってなるんですよ。

工場長西村豪庸

それの対応策は、1000円、2000円の『バキュバン』というやつで…

ナレーターやまだひさし

あの空気を抜くやつ、持ってます。

工場長西村豪庸

ゴムのフタを入れて、シュコシュコ…とやって。
もうちょっと高い解決策だと『コラヴァン』とか最近だとあるけど、窒素ガスを封入して…

ナレーターやまだひさし

ほぼ元通りみたいな感じになる。

工場長西村豪庸

チロチロッて中から出してくれるやつとかあるけど、それも相談しながらでいいんじゃないですか?

ナレーターやまだひさし

普通に、コルクを締め直して冷蔵庫はダメですか。

工場長西村豪庸

コルクを逆から入れると締まるじゃないですか。
上が赤とか白い状態になって、グっとそのまま押し込む。

ナレーターやまだひさし

それでもいいんですか?

工場長西村豪庸

僕はしますよ。

ナレーターやまだひさし

どのくらいの日数で…?

工場長西村豪庸

それはワインの強さによるんです。
さっき言ったような、コンビニで買えるガツンとした赤の重たいやつとかだったら、しっかり栓をして1週間後に半分残ってるのを開けたところで「ふむふむ」ぐらいの感じだと思いますよ。

ナレーターやまだひさし

これを知りたかったんです。
やっぱり、いつくらいまでに飲めばいいんだろうと。
自分の中では、1回開けると「何か味が変わったかな?」みたいな気になったりするんですよね。

工場長西村豪庸

まあ、酸化してるからですよね。

ナレーターやまだひさし

だから本当は、できれば飲み切った方がいいけど…

工場長西村豪庸

けど、まあ無理じゃないですか。
日本人はそんなに強くないし。

ワインよりソムリエが好きな西村工場長

ナレーターやまだひさし

西村さんはソムリエですけど、普段から家でも毎日ワインは飲むんですか。

工場長西村豪庸

そうですね、毎日家でロマネコンティ飲んでます。

ナレーターやまだひさし

…最終回です。
浮世離れしすぎたトークでは、誰も賛同しませんよ。
ダメです、これ以上そんなこと言っちゃ!

工場長西村豪庸

飲んでるわけないでしょ 笑

ナレーターやまだひさし

今のはジョークですよ。
ただヒデちゃんの場合ね、ジョークにならない可能性がある 笑

っていうことで、毎日は飲んでないですよね?

工場長西村豪庸

俺、晩酌文化がないんで、家で飲まないです。

ナレーターやまだひさし

お付き合いとか、ワインが好きな人とっていうときには飲むんだけど。

工場長西村豪庸

僕はコーラで全然平気です。

ナレーターやまだひさし

自分ひとりではまず飲まないし「飲みたい」と思わないんですか?

工場長西村豪庸

別に思わないっす 笑

ナレーターやまだひさし

我慢できる?

工場長西村豪庸

飲みたいと思わないから、別に我慢じゃないです。

ナレーターやまだひさし

だけどみんながいるときには飲むと、そのときは美味しい?

工場長西村豪庸

美味しいですよ。

ナレーターやまだひさし

謎だ。
僕は「美味しい」と思ったものはやめられないから、誰が飲んでなくたって「僕だけ飲んでいいかな?」ってなる。
そんな気持ちにはならない?だってソムリエですよ?
ときに「ちょっと久々にワインを飲んでおかないと、俺の舌がおかしくなるかも…」みたいにならない?

工場長西村豪庸

別におかしくなっていい 笑

ナレーターやまだひさし

まあ今はその職じゃないからね 笑
じゃあ人の飲んでいるワインとかを見ても「飲みたい」とは思わない?

工場長西村豪庸

だって、ワインが好きで、ワインが飲みたくなってソムリエになったわけじゃなくて「ソムリエ」っていう漫画を読んで「ソムリエかっけぇ!」と思って、ソムリエになりにフランスに行ってるから。

ナレーターやまだひさし

ワインというよりソムリエが好きなんだ 笑

工場長西村豪庸

そうそう。

ナレーターやまだひさし

ソムリエが好きでワインはそんなに好きじゃないって、そんな人いるかな?笑
そんな人はソムリエになれないと思うんだけどね。

工場長西村豪庸

なったもん。

ナレーターやまだひさし

すごいー。
ちょっとこの話終わりそうにないんで、社長のためのワイン学、パート2にしていいですか?
なので来週をお楽しみに。

「西村豪庸の『社長工場』」
「毎週1000万投資」と題しまして、情熱を持った起業家へエンジェル投資も行なっております。

エンジェル投資の詳細は第7回第8回の放送をお聞きください。

また、番組への質問・ご意見は下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

西村さん本日もありがとうございました。

工場長西村豪庸

ありがとうございました。

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