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第64回「マネジメントと労働法」

会社はどこまで社員に強制できるのか

読むポッドキャスト 第64回「西村豪庸の『社長工場』」

    トピックス一覧
  1. 会社は社員の作業や人事異動を強制しても良いのか?
  2. ずっと平社員でいたい社員 VS 課長や部長に昇進させたい会社
  3. 労働者の権利を守る法律と経営者の権利を守る法律
  4. 根強く残る日本の "労働神話"
  5. インスタイルグループの働き方
  6. 西村工場長のスタイル
  7. 人間ができる仕事とAIができる作業
  8. 社長と社員は、友だち関係と一緒

ナレーターやまだひさし

「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!

こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、ビジネス、経営に関することを独自の視点で解説していきます。

西村さん本日もよろしくお願いします。

「マネジメントと労働法」
〜会社はどこまで社員に強制できるのか〜

というテーマで、今日はお送りします。

会社は社員の作業や人事異動を強制しても良いのか?

ナレーターやまだひさし

社長にとって人員配置とか人事異動、采配って非常に大事な問題で、ヒデちゃんもやってると思うんです。
だけどドラマや映画を見ると、花形部署だった人が上司が変わった瞬間に「君、窓際ね」みたいなことがあったり。

あとは都会から田舎に転勤、左遷、出向、島流し…みたいのがあるんです。
例えば僕らの世界で言うと、ディレクターとして採用したけど、実はまったくディレクションに向いてないって思った瞬間に

「じゃあ君、来月から営業な。君は総務な」

とか、言われることがあるんですよ。
でも本人にしてみれば、ラジオディレクターをやりたくて就職したんだけど「やりたくもないような営業をやらされてる」って、よく聞くんですよ。

あと、営業だったやつがいきなりディレクターになって、番組のことがまったく分からない…なんてことも、あったりするんです。

これって小さい会社だと、一気に人間関係が崩れていくだろうし、社内の空気も悪くなると思うんです。

そもそも会社っていうのは、社員の意思を無視して、やりたくもない作業を強制するっていうのは、合法なんですか?

工場長西村豪庸

どこまでかにもよるけど、合法なんじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

やはり言うことを聞くしかない?

工場長西村豪庸

これは結局、雇用契約にもよるんですけどね。

ナレーターやまだひさし

まあでも、雇用契約では「私はディレクターのみを…」みたいには、書かないですけどね。

工場長西村豪庸

雇用契約書にもよりますけど、基本は異動とか人員配置とかありきですよね。

ナレーターやまだひさし

実際にヒデちゃんのグループでも「お前、あそこの部署な」みたいな異動って、したことはありますか?

工場長西村豪庸

ありますよ。
けど、うちはちょっと特殊すぎるから…

ずっと平社員でいたい社員 VS 課長や部長に昇進させたい会社

ナレーターやまだひさし

例えば「あまり責任を取りたくないから、ずっと平社員でいたい」っていう社員がいるとするじゃないですか。

そいつを強制的に、課長や部長に昇進することもできますか?

工場長西村豪庸

できるはずですよ。

ナレーターやまだひさし

おお、できるんだ!
昇進ってことは、給料は必ずアップさせないといけないんですか?

工場長西村豪庸

そんなこともないでしょう。
基本は、雇用契約書次第ですけどね。
どういう条件で契約をしたか、書いてある内容によります。

ナレーターやまだひさし

契約書次第でしょうけど、転勤をさせたいときは、独身とか既婚に関係なく転勤を命じることもできる?

工場長西村豪庸

基本、会社としては「この業務を遂行するためにやんなさい」って話なので。

極論ですけど、なんか大きい会社で「島流し」みたいなことがあるじゃないですか。
それでやめてもらうためじゃないけど、わざわざ島流し用に支社があるところとかあって。

ナレーターやまだひさし

すごい残酷…

工場長西村豪庸

窓際とかもそうじゃないですか。
それこそクビにはできんけど、みたいな。

ナレーターやまだひさし

そうか「もう何もしなくて良いよ」って、それで自然に辞めていくのを…

工場長西村豪庸

結局、いじめ部署とか空気を読んでね部署みたいな 笑

ナレーターやまだひさし

流刑地みたいなのがありますよ。
でも契約書に書いてあれば、それは一応合法の範囲内だからありますよね。

例えば、作業の締め切りの日に残業したくない社員が

「用事があるんで帰ります」

って言った場合

「いやいや、違うでしょう。
君は残業しなきゃダメだよ」


みたいな強制もできるんですか?

工場長西村豪庸

これも、36協定(さぶろくきょうてい)とかによるんじゃないですか。

※36協定とは…労働基準法36条に基づく時間外労働に関する労使協定

ナレーターやまだひさし

そこにどう書いてあるかでしょうね。
でも僕らは、そういうのを契約のときに読んでないんです。
やっぱり「就職したい、給料がほしい、その会社で働きたい」と思ってるから、あんまりそういう細かなものを見てないし、読み取る力もないですしね。

労働者の権利を守る法律と経営者の権利を守る法律

工場長西村豪庸

基本的に会社は、業務を遂行するために必要な指示を出して「それに従いなさいね」っていう権利を持っているんですが、それに対して、労働者の権利を守る法律の方がはるかに多いんです。

ナレーターやまだひさし

労働組合もそうだったりしますね。

工場長西村豪庸

なんでもそうなんですけど、労働者の権利を守るための法律って、たぶん50以上は絶対にあるんですよ。

ナレーターやまだひさし

結構細かく、多岐にわたってあるんだ。

工場長西村豪庸

昔ちゃんと読み込んだことがあるんですけど、経営者の権利を守る法律って1個か2個、あるかないかくらいなんです 笑

ナレーターやまだひさし

少なっ! まったく平等じゃない!笑

そこが前回もやった消費者じゃないですけど、ここで言うところの労働者は、当然守られる立場にいるんですね。

工場長西村豪庸

基本は「社長は強いでしょう? だから守ってあげる必要ないでしょう?」って思ってるところがあるんですよね。

ナレーターやまだひさし

そういった点では

「そのぐらいはやってよ。
じゃないと組織として成り立たないじゃない!」


っていうことですね。

根強く残る日本の "労働神話"

ナレーターやまだひさし

労働法は経営者側としては、必要なもの?
それとも前回のような、さじ加減の話じゃないですけど、だんだんなくなってきてもいいもの?

例えば昔でいうと、副業は許されなかったんですよ。
でも今は、だいぶ解禁されてるじゃないですか。
こういうふうにして変わっていっていることを考えると、この労働法もそういうふうになっていくんでしょうか?

やっぱりこれも、今の時代には合っていないものなのでしょうか?

工場長西村豪庸

例えば終身雇用とか。
じゃあ年金ひとつにしても、このへんって全部、もう昔の神話じゃないですか。

ナレーターやまだひさし

いればいるほど給料も上がり、そして一生そこに添い遂げ。

工場長西村豪庸

その「高度経済成長の」とか、限定条件、前提条件がいっぱいあるんですよ。

ナレーターやまだひさし

その頃だったから。

工場長西村豪庸

マイホームのときも話しましたけど、何歳で家を買っといて、退職するまで頑張ってローンを払って繰上返済をして、退職した頃には退職金をもらって家を売っぱらうと「ひと財産できてるよ」っていう。

この神話を享受できた世代って、メチャメチャ少ないはずなんですよ。
だけど、この神話はすごい根強かったりするのも一緒で、終身雇用とか年金とかも簡単に言うと "オワコン" なんですよ。

ナレーターやまだひさし

でも当時は、それが一番の目標だったりもして…

工場長西村豪庸

だから根強いだけで、基本的にはもうオワコンなんだから諦めた方がいいんですよ。
会社っていうものも、それこそ東インド会社の頃から始まり、400年、500年ぐらいの歴史があるんですかね。

それでさまざまなことがあって今に至るわけですけど、若干あり方が変わってるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

確かに株式会社って言ったって、僕らの時代でいうと大体50人、100人いたけど、今や別に1人でもできたり 笑

完全なるデスクワークだけでやっているとこもあったり、オフィスすら構えずに移動しながらやるとこもあって、だいぶ違ってますもんね。

そうすると「この法律に合うのか?」って話ですね。
さっき残業なんて話しましたけど、それこそテレカン(電話会議)で対面もせずにやっているような組織の会社もあると、どこまでが出勤してどこからが残業か、みたいなね。

工場長西村豪庸

リモートもあったりするからね。
やっぱり日本の労働に関する文化も、製造業+高度経済成長の時期に形成された神話だから。

もう、ちょっと合わないですよね。

ナレーターやまだひさし

窓際と言っても、今やオフィスがないところだってありますからね 笑

工場長西村豪庸

今の子たちは「いや、スタバの窓際っていい席だよ」みたいな世代じゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

「景色が見えるし、陽も当たるしいいよ」みたいな 笑

工場長西村豪庸

Wi-Fiつながるし。

ナレーターやまだひさし

確かに全然変わってきてますね。
例えば、さっきのディレクターの話で

「向いてないから営業やりなさい」

なんて言われても、今だったら

「だったら別にフリーになって、ディレクターの仕事やるんで」

みたいなことにもなりかねないし、これを強制できるかどうかすらもね。

インスタイルグループの働き方

工場長西村豪庸

まあそろそろ、うちの話もしておかないと。

ナレーターやまだひさし

そう。
さっき「ちょっと違うよ」と言ってたのは?

工場長西村豪庸

都市伝説というか、民間信仰でしょうけど「うなぎと梅干しは食い合わせが悪い」って言うじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

実際体に悪いのかどうかは別として、言いますね。

工場長西村豪庸

でもうなぎも梅干しも、どっちも悪くないじゃないですか。
僕が異動を平気でするのはそれと一緒で、ディレクターとしてのポジションと彼の食い合わせが悪かっただけ。

もしくは、その上司との食い合わせが悪かったわけであって、彼が悪いわけでも、ディレクターというポジションが悪いわけでもないよね。

「じゃあ営業だったらいいかもね。
こいつとだったらいいかもね」


とか、食い合わせ、組み合わせの問題だからって思うんです。

ナレーターやまだひさし

あり得ますもんね。
ちょっと変えてあげたらもしかしたら…

工場長西村豪庸

そういうのもあるから、別に僕は異動とか気にしない。

ナレーターやまだひさし

試しにやってみたら? くらいなことですね。
西村さんのところで言うと、多分そこまで強制もしてないんでしょうね。
どうだい?って1回聞いてみて、反応が悪ければ多分その人は辞めていくとかするだろうから。

工場長西村豪庸

よく、ひたすら会社の悪口を言ってる飲み会とかあるじゃないですか。
「会社、辞めたらええのに」って思うんですよね。

彼氏、彼女の悪口を、ひたすら言ってるのと一緒に聞こえるというか。
「別れればええやん」みたいな。

ナレーターやまだひさし

ですよね。
じゃあ、なんでそこまで言いながらそこにいるのよ?不毛じゃないのか?と。

工場長西村豪庸

首に縄つけられて、縛りつけられてるわけじゃあるまいにっていう感情があるので。

ナレーターやまだひさし

別にこっちも頼んで「ずっといてくれ」という形でもないよと。

工場長西村豪庸

「いてくれてることに感謝はするが、お願い申しあげて居ていただいてる訳でもねえ」という、そのバランスを生きているので 笑

ナレーターやまだひさし

労働法みたいなものに変に縛られていても、お互いにとって良くないでしょう? ってことなんですね。

工場長西村豪庸

そうなんですよね。

僕は、労働法景表法独禁法も、この法律に関して根源的には思ってることは一緒で 笑
お節介というか、そんなことで縛らなくても今はもう、縛れなくなってるから。

例えば、労働法で縛って社員をマネジメントしているのって「結婚したから」っていう法律で一生懸命縛って、意地でもあと40年間50年間と添い遂げて「家にいなさいよ」って言ってるように聞こえるんですよ。

ナレーターやまだひさし

愛もないのに幸せですか? ってことですね。

工場長西村豪庸

「2人でいると幸せで、一生一緒にいたいから結婚した」もしくは「それがなくなったから、離婚した」って言われると、納得するんですけど。

「結婚したから、一生一緒にいなきゃいけないの?」と…

ナレーターやまだひさし

「婚姻届を出しちゃったから、もうやめれないのよ」みたいな感じだと。

工場長西村豪庸

生活もしていかなきゃいけないし、旦那の給料にも頼っていかなきゃいけない…じゃないけど。
就職しちゃったし雇用契約も巻いたから、生きていかなきゃいけないから、仕事しないわけにもいかないしっていうのと一緒で。

世に男も女も腐るほどいるし、会社も腐るほどあるわけで、仕事も腐るほどあるわけじゃないですか。
だから、自分の選択だと思うんですよね。

ナレーターやまだひさし

この法律って、今だからそういう感覚な気がしますね。
もしこのことによって、それが枷になってるんだったらやめた方が良くて、これが良い関係性のもとに何か指針として、お互いがそれを享受しているならこの法律を上手く使えばいいだけで。

今回の吉本のニュースとかもそうですけど、そういうふうになっちゃったから結果的に粗探しで今は言い合ってますけど、そもそも信頼関係だとかお互いがどういう利害で一緒にいたのかとか、パートナーシップのバランスが悪くなければ、あそこまでこじれなかったんだと思うんですよね。

工場長西村豪庸

別に、よそが言うことじゃないと思うんですよね。

ナレーターやまだひさし

本当に吉本に居たい、お世話になりたい。
そしてそっち側も、君がいると助かるみたいなことが上手くいってたけど…

工場長西村豪庸

固定で30万円、5000人、1万人、3000人? 知らんですけど、それに払うことはできないから、うちにいたけりゃいていいけど固定は払えんよ、とか。

ナレーターやまだひさし

そこはある程度、実力でみたいなことも、今の話を聞くと普通な気がしますね。

西村工場長のスタイル

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんの場合はグループのトップで「束ねなきゃいけない」ってなると、ある程度のルールは必要ですもんね?

工場長西村豪庸

だから線引きはあって、例えばずっと平社員でいたいやつを昇進させるかって言うと「ずっと平社員でいたやつは平社員でいろよ」って思うんですよね。

ナレーターやまだひさし

あんまり強要はしないんですね。

工場長西村豪庸

だって平社員でいたいって言ってるやつを、課長や部長にしたところで…

ナレーターやまだひさし

結果、そんな良い方向へは行かないだろうっていうことですね。

むしろ野心があって「どんどん昇進したいんだ」っていう、前向きなアピールをしてるやつがいたとしたら、時期尚早かも知れないけど「1回押し上げてみようか」みたいなことはあるかも知れないですよね。

押し上げたうえで、その素質、資質がなければもう1回下がることもあるかも知れないし、ということですよね。

工場長西村豪庸

というのが僕のスタイルなんで。
まあ別にこれに関しては、今さらなぁって感じですよね。

ナレーターやまだひさし

今聞いた労働法があったとしても、フレキシブル感を持ってる方が本来「生きている法律」というか、それこそ前回にも言った "さじ加減" ですねこれも。

工場長西村豪庸

「転勤させたいっていう場合は、独身既婚関係なく転勤を命じるか?」

って言われたら、俺は「嫁さんも子どももいるもんな」って、気にしますね 笑

ナレーターやまだひさし

そんな鬼社長じゃないですよね。
家を買ったばっかりやつにいきなり転勤はねえ 笑

工場長西村豪庸

「先週ハウスウォーミングに呼んでもらってありがとな!
でさぁ、来週の転勤なんだけど…」


って言って 笑

ナレーターやまだひさし

普通はしないですよ 笑
「愛」みたいな言い方はちょっと青臭いのかも知れないけど、何かよほどの事情がない限り関係性がフェアだったら、そんなことにならないですよね。

工場長西村豪庸

もしくは、それを言うだけよっぽどそいつにメリットがあるか。

ナレーターやまだひさし

「実はチャンスなんだ!」とか、あるならばね…

工場長西村豪庸

「先週お前が10年間夢に描いてた、夢の庭付き一戸建てを建てて、憧れの一国一城の主になったのを知ってる。
だが、来年から2年間この国へ行ったらお前は3年後すごいことになるから!」


ってね 笑

ナレーターやまだひさし

ちょっと俺の話を聞いてくれと 笑

一応こっちは言ったから、あとはもうお前の判断でいいよって。

工場長西村豪庸

だからって、問答無用で「この国へ行け、あそこへ行け、ここへ行け」って言ってもしょうがねえなと。

それで行かせてパフォーマンスを発揮するんだったらいいんですけど、しないと思うんです。

ナレーターやまだひさし

今の西村さんのスタイルだったり、最近変わってきた経営者や起業家たちの理念としては、明らかに強制的にやらせたり行かせることで "何かを生む時代" ではない気がします。

工場長西村豪庸

製造業の高度経済成長のときの作業は強制的にやらせてても、ある程度は結果がでたんですよ。
極論ですけど、ベルトコンベアに流れてくるものを「強制的に見張ってろ」でも、生産性がある程度上がった時代はいいけど。

今は好きなことを好きなようにやらせて、ある程度クリエイティブに動かせないと。

ナレーターやまだひさし

そういうものが重要視されている時代だからね。

人間ができる仕事とAIができる作業

工場長西村豪庸

強制的に、無理やり作業をさせたところでその作業は、AIやロボットには勝てないから。

ナレーターやまだひさし

それをするぐらいだったら、AI化を進めていった方がよっぽど良い。

工場長西村豪庸

昔はそれこそ、食器洗い洗浄機や食器洗浄機がないっていうときに、代わりに丁稚(でっち)に皿を洗わせてた方が生産性が上がった時代もあるかも知れないけど、今は食洗機を使った方が早いし。

例えば、いちいち御注文を承ってるよりも、食券機を入れた方が早い場合もあるわけですよ。
食券機は1日24時間、1年365日無休で働いてお釣りも間違えないし、文句も言わないので。

簡単にいうと、その部分の仕事は仕事じゃなくて、作業なんですよね。
作業に関しては、強制的にさせてでも生産性が上がった時代があるんですけど、今は強制的に作業をさせてるぐらいじゃ生産性が上がらない時代なので。

ナレーターやまだひさし

この法律にのっとってそれをさせようとしちゃうと…

工場長西村豪庸

まさに "労働" なんですよね。

ナレーターやまだひさし

法律としては一応書いてあるから、強制的に指示しても捕まらないかも知れない。

工場長西村豪庸

ビジネス法とかクリエイティブビジネス法、イノベーションビジネス法じゃなく、労働法なので。

ギャンブルのときにも言いましたけど、欧米では労働って罰なんです。
エデンの園を追われた、何もしなくても良かった人たちが石を積まなきゃいけない、何かを運ばなきゃいけない、何かをしなきゃいけない…っていう罰なんです。

ナレーターやまだひさし

強いる方なんだな、どちらかというと。

工場長西村豪庸

変な話、それが労働なので。

ナレーターやまだひさし

苦労の "労" だもの、これ。

工場長西村豪庸

まあ残念ながらね 笑
それをだからオワコンと言ったんですけど、今のご時世にそれをフルパワーで強制して

「『あなたは行きたくもないところで、やりたくもない仕事をやりなさい』って言える権利が、社長にあるんですか?」

って言ったら、法律的に見たらあるようには作れるよと。
でも、それで結果が出るとは、俺は思えないけどねってことです。

極論で言うと、結婚したら浮気しちゃいけないって書いてあるから、不貞行為は禁止されてるんですよね。

だから「この人は私と結婚したから、私のことをずっと愛してくれるってことですよね?」と言ってるように聞こえるって感じです。

ナレーターやまだひさし

いや表記上あるけど、そこに心がなかったらそれは… 笑

工場長西村豪庸

落ち着いて! って話で 笑

ナレーターやまだひさし

「書いてはあるけど、あんたたちもう冷え切ってまっせ…」となっちまうでしょうと。

冷え切った関係性のパートナーと仕事をするとなったら、それは楽しいですか?って話になるし。
ここを見誤っちゃうと、経営者としては付いて来てくれる人も付いて来なくなったりするから「振りかざすような時代じゃないですよ」ってことかも知れませんね。

工場長西村豪庸

だから今は売り手市場、買い手市場とかいろいろ言われたりするのもそのせいで、結局人が足りないとかなるけど今度はAIがドンドン発達して、間違いなく人があふれるようになってくるんですよ。

そしたら今度、また買い手市場と言われるようになって、社長が調子に乗り始めるんですよ。
栄枯盛衰、世の習いじゃないですか。

僕が生きてるたかだか38、9年の中でも、何回か就職氷河期だって言われたり、買い手市場だ売り手市場だって言われたり、この波は見てきてるので。

ナレーターやまだひさし

来るんですね。

工場長西村豪庸

この後明らかに来るのは、AIとかロボットがもっと発達してほとんどの作業をそいつらがやってくれるようになって、人間が一般作業をやる必要がなくなってくるはずなんですよね。

今だってコンビニで、無人レジの方が楽だなっていうときがあるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

もう始まってますもんね。

工場長西村豪庸

自動改札機だって、もうできて長いじゃないですか。
30年くらいになるでしょ?

ナレーターやまだひさし

確かに、どんどん人が減っていってる。

工場長西村豪庸

ETCだなんだって、そうじゃないですか。
人はどんどん減っていってるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

作業はもう、どんどん機械化されてる。

工場長西村豪庸

作業はそうなんですよ、機械が代替してくれるので。

社長と社員は、友だち関係と一緒

ナレーターやまだひさし

経営者社員で言ったら「平等」っていう言葉はちょっとおかしいかも知れないが…

工場長西村豪庸

僕は平等だと思ってるので。

ナレーターやまだひさし

あっ、だったら素晴らしいですね。

指示をする人、やる人っていう繋がりがハッキリしていて、均等であればあるほどが理想的でそこに至って、お互いのメリットが一緒になって享受されていたら正直、法律もいらないってことですね。

工場長西村豪庸

僕にとっては、友だち関係と一緒で、気に入るか気に入らないかの話なので。

ナレーターやまだひさし

どうしても僕らって、何かルールみたいなものがあると、それをやたらと振りかざして

「これに書いてんじゃねえか」
「いいからこれを守れよ」


ってなりがちですけど、経営の仕方で言うと今やケガしますよっていう。

工場長西村豪庸

ルールは目的ありきですから、そのために制定されたものだから。

ナレーターやまだひさし

使い方としては、逆になっちゃいけないってことですね。

工場長西村豪庸

「ルールのため」になっちゃダメですよね。

工場長西村豪庸

うちで言ったら、有給申請とか明日休みますとか、俺は理由を聞いたことがないんですよ。

ナレーターやまだひさし

別に、そんなのは気にしてるものではないし、聞いたからって止めることもないと。

工場長西村豪庸

「今日、ゲームの発売日なんで休みます」

と言われても、僕は「へぇ」としか思わないです。

ナレーターやまだひさし

まあね 笑
それ自体で怒る怒らないじゃない、ってことですもんね。

工場長西村豪庸

普通でしょって思うんで。

だって僕が社長として「明日休む」って言って
「ああ何か疲れたんだな」とか「遊びに行くんだな」とかなんでもいいですけど、報告して却下されても嫌じゃないですか 笑

「明日FF7のリメイクが出るから、俺明日1日電話に出れない確率が高いから」

って言ったところで「ふざけんな」ってなるじゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

細かく具体的にそれを聞いてどうこうじゃない、ですもんね。

問題はその後だったりとかその前後だったり、もう全部含めてですけど。
どういう関係性を築いていたかが問題であって。

工場長西村豪庸

そうなんですよね。
結局、俺が死んだって会社って回るから、誰が休んだって誰が仕事をしなくたって、別に会社って回るんですよ。

だから後はもう、どれだけやりたいことをやれるか、楽しめるかじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

そういう、それぞれの自己実現のための箱として提供したいと。
本当にそれが、グループでしかできないことも当然あるわけだから。

工場長西村豪庸

そう思ったら、いればいいし。

ナレーターやまだひさし

会社という受け皿のものって言う感覚は、使い分けじゃないですけど、そういうふうに思っているぐらいで良いってことですね。

工場長西村豪庸

俺は会社に入ってくれた以上、結婚したと思っているし一生養っていく、とは思ってるんですよ。

だけど、一生いなきゃいけないわけでも、愛がないのに結婚生活を続けなきゃいけないって、決まってるわけでもないから。

ナレーターやまだひさし

そこは生き物同士だから日々変わるし、絶対なんて言えないですもんね。

工場長西村豪庸

40年、50年で死んでたときと違って
「一生この人だけを愛しますか?」って言われたときの難易度が、人生100年だと2倍、3倍になってるんで。

ナレーターやまだひさし

分かりっこないでしょうと 笑

工場長西村豪庸

4、50歳で死んでたときに比べたら、ゲームの難易度が上がってるわけです。

ナレーターやまだひさし

当然、ライフスタイルも全部変わるわけですもんね。

工場長西村豪庸

あの可愛い子ちゃんが4、50歳の美魔女だったときには、一生愛しますって言えたかも知れないけど

「97歳のババアになるときまで『一生この人だけを愛します』とは思ってなかったんだよ…」

っていう人だっているはずなんです。

ナレーターやまだひさし

きっと逆だってありますよ。
今後は40歳差50歳差みたいな人の恋愛だって、あるのかも知れないんですよ。

工場長西村豪庸

今だってちょっとありますからね。

ナレーターやまだひさし

ちょっと前まではありえなかったことでも、ここまで起きてるわけだから。

法律っていうものに対しての考え方が、僕の中では少し変わりましたね。
ただ丸暗記して「そのままそれを施行せよ」っていうことではなくて、あくまでもそういった点ではオワコン時代じゃないけど 笑

あの頃に作ったものであるから、今後は僕らもそれをさらに見極める力が必要よっていうことですね。
法律より、人と人のハートだったり、そういうことがまずメインですからね。

よく夫婦喧嘩で調停とか裁判になったりすると、そういう話してますもんね。
そもそも勝手に付き合って一緒になったのに、どうして別れるときに第三者が必要なのかねと…

工場長西村豪庸

俺が別れるとき、第三者が必要なくて良かった 笑

ナレーターやまだひさし

僕は、その話を引き出したくてそれを言ったんじゃないからね!笑
ビックリしたわ、とんだカミングアウトを聞いちゃった。

今日はこの辺にしときたいと思います。

「西村豪庸の『社長工場』」
「毎週1000万投資」と題しまして、情熱を持った起業家へエンジェル投資も行なっております。

エンジェル投資の詳細は第7回第8回の放送をお聞きください。

また、番組への質問・ご意見は下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

西村さん本日もありがとうございました。

工場長西村豪庸

ありがとうございました。

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