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第38回「ビジネスで勝ち抜くための商品の値段の決め方」

「原価率は30%」は妥当なのか

読むポッドキャスト 第38回「西村豪庸の『社長工場』」

    トピックス一覧
  1. 値段を決めるときは原価と利益を先に決めるべきか?
    それとも価格を先に決めるべきか?
  2. 原価率30%は本当に妥当なのか
  3. 「原価率何%を目指す」って決めてやるのは全然面白い店じゃない
  4. 「990円」や「イチキュッパ」などの表示は効果があるのか
  5. 値段が高いものは品質がいいと思いこんでしまう
  6. 需要が高くなった場合にビジネスチャンスだと思って値段を上げるのはどうなのか
  7. 原価や仕入れがない場合はどうやって価格設定をすればいい?

値段を決めるときは原価と利益を先に決めるべきか?
それとも価格を先に決めるべきか?

ナレーターやまだひさし

「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!

こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、ビジネス、経営に関することを独自の視点で解説していきます。

西村さん本日もよろしくお願いします。


今回のテーマは…

「ビジネスで勝ち抜くための商品の値段の決め方」

自分で見つけてきたり作った商品の値段を、いくらに設定すればいいのか悩んでいるという方は非常に多いと思います。

そこで、ヒデちゃんに質問です。
値段を決めるうえで、どちらが適切な方法かお答えください。

A.「製造原価もしくは仕入原価に利益を加えて価格を決定する方法」

B.「売れる価格を先に設定して、それに原価を合わせる方法」

工場長西村豪庸

例えば原価率が3割だとして、製造原価、仕入原価が3千円だから7千円足して1万円と決めるか、

「1万円なら売れるだろう」

って決めて、3千円以内で仕入れるかみたいな?

ナレーターやまだひさし

ビジネスをやるうえで、

「やっぱり1万円じゃ売れねぇから、まずは5千円とか4千円ぐらいにしたいな」

って決めると、原価を安くするためにいろいろ探しに行ったり、粗悪品にしたりっていう発想もあるじゃないですか。

どっち側で考えていくと、ビジネスとしてはうまくいくんですかね?

食べ物なのか服なのか、物にもよるから難しいとは思うんですが。

工場長西村豪庸

うーん…
「C!」笑

ナレーターやまだひさし

AかBだったんですけど、Cって言いましたね?笑

工場長西村豪庸

う、うん笑

ナレーターやまだひさし

もう1個の方法があるんですか!?

工場長西村豪庸

まず先に価格は決めなきゃいけないと思うんですよ。

売れる価格を先に設定してというか。

これで言うと競合を見てなのかなんでもいいけど。

ナレーターやまだひさし

まぁライバルもいるでしょうし。

工場長西村豪庸

「これなら売れるだろう!」

っていう価格を決めて、それに原価を合わせるってことでしょ?

まず、価格、値段を決めないと、そもそもターゲットが決まらない。
もしくは適正な原価が決まらないっていうか、なんつったらいいかな…。

ナレーターやまだひさし

全部が連動してますからね。

工場長西村豪庸

うーん、そうなんすよね。

値段、価格から入るのはビジネス的には正解です。

だからプロダクトから入るよりも全然成功はしやすい。

ナレーターやまだひさし

ほぉ…なるほど。

工場長西村豪庸

アパレルでも、これぐらいの原価だから、これぐらいで売れるといいなぁみたいな。
それで売れりゃいいけど、だいたい売れないっすよね。

原価率30%は本当に妥当なのか

ナレーターやまだひさし

みんなは「原価率は30%」って言いますけど、これって本当に妥当なんですか?

本当はもっと下げるべきなのか?
それとも、もっと上げるべきなのか?

工場長西村豪庸

じゃあ分かりやすいから、毎回飲食にしますけど。

FLコストの原価は30%で人件費は25%、あと、家賃は10%にして、っていうのを守ってうまくいくんだったら、みんなうまくいってるはずじゃないですか。

※FLコストとは…飲食店における、F=food(原価、材料費)、L=Labor(人件費)の合計のこと

ナレーターやまだひさし

そうね。
そんな数字だけでうまくいくんだったら、どこも潰れないし運用できてるはずだけど、それを守っていてもどっかで立ち行かないわけですよね。

工場長西村豪庸

だからビジネスが立ち行くために、

“どういう方法でどのぐらいの粗利を獲得するかっていう観点で決める”

っていうのが、僕の言うCかな。

ナレーターやまだひさし

そうじゃないと、多分何もかも決まらないんですよ。

工場長西村豪庸

例えばターゲットやペルソナを決めて、20代向けのラーメン屋を開けようと思っていますと。

ナレーターやまだひさし

20代向けですから、1500円とか2千円の高級なラーメンはあんまり食べないですね。

工場長西村豪庸

食わないですよね。
だからって

「20代向けのラーメン屋さん」

っていうので、

「立地はここで金額はこれで味はこれで」

って言えます?

ナレーターやまだひさし

そうか、まだそれも分かんないね。

工場長西村豪庸

無理っしょ?笑

ナレーターやまだひさし

住んでるエリアもあるし周りのお店もそうですし、そういうリサーチをまずできてないし。

「原価率何%を目指す」って決めてやるのは全然面白い店じゃない

工場長西村豪庸

「1杯300円でラーメンを売ります」

って言ったら、自然とターゲットが決まるし、それで成立する立地も決まるし。

もしくは、

「1杯3千円でラーメンを売ります」

って言ったら、自然とターゲットも成立する立地も決まりますからね。

例えば、そのときに800〜900円のラーメンの原価率が30%だとして500円の粗利を取るか、原価が2千円のラーメンを3千円で売って千円の粗利を取るかだと、どっちがいいかっていう話も含めて必ずしも率じゃなくて、まず、率とか額とか、その辺をちゃんと理解してなきゃいけないんですよ。

「原価率何%を目指す」

とか決めてやると、ビジネスっていうか全然面白い店じゃないんですよ。

ナレーターやまだひさし

正直そうだねぇ。

工場長西村豪庸

目玉商品は原価率が90%だったり、下手したら赤字だけど、

このハイボールはすげぇ安いから、均(なら)してみると原価率が30%

みたいな。

かたよっている店の方が、ある程度面白いじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

それこそ、量販店などではそういった勝負に出てるところもありますよね。

この商品は実はすごく原価率が悪いが、目玉と客引きのために置いといて結果的にそれで安いイメージが植え込まれてるから、

「他の物も買っちゃった」

みたいなことを手法にしてるのもありますもんね。

工場長西村豪庸

例えば、飲食だってなんでもかんでも30%じゃないっすよ。

もっと言ったら、例えば料理のメニューが全部30%だったとしても、100万円のワインは必ずしも原価30%とか30万じゃなくて、原価は50万、60万でもいいんです。

だって絶対的な粗利額で40万、50万貰えるんですよ?

ナレーターやまだひさし

入ってくるわけだからと。

工場長西村豪庸

そこのコースの値段が2万円だとして、原価が30%だと6千円じゃないですか。

1万4000円の粗利ですよと。

でも、100万円のワインを原価50%で抜いても、50万円儲かるわけじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

「何人にコース料理を出さなきゃいけないんだ」っていうのと同じわけだから。

工場長西村豪庸

だから粗利の絶対額をちゃんと受け取れるものに関しては、率を必ずしも…

ナレーターやまだひさし

一定ではないんですね。

工場長西村豪庸

一定じゃなくたっていいし。
そこから、“どのタイミングでどう収穫するか” なんですよね。

ナレーターやまだひさし

ここでコンサルの仕事が出てくるんですね。

単にその数値を並べただけで済むんだったら、そんな仕事はいらないし 笑

工場長西村豪庸

そうなんですよね。
どっちも正解だしどっちも不正解、ってのはそういう感じで…

ナレーターやまだひさし

Cってのはそういう意味ですね。

工場長西村豪庸

これはビジネスの本当に肝な部分だから。

ナレーターやまだひさし

でもみんなそういうことあまり考えずに

「きっとアレじゃない? 700円ぐらいが妥当じゃない?」

とかって勝手に決めてるけど。

工場長西村豪庸

そう、数字いじるのが楽だからです。
昔も言ったけど、価格と価値で言ったら価格をいじる方がはるかに簡単だから。

ナレーターやまだひさし

言ってましたもんね?

「それはいいんだけども」と。

工場長西村豪庸

数字を変えるだけだから楽なんですけど。

ナレーターやまだひさし

それで仕事できたみたいな感じに見えてるんだけど 笑

工場長西村豪庸

すげぇ真剣に考えなきゃいけなくて。

ナレーターやまだひさし

実はね 笑
本当の肝なんですよと。
これによって全部が連動しちゃうってことですよね?

工場長西村豪庸

そうなんす。
逆に言うと価格さえ決めれば、他のことを全部決められるんですよね。

ナレーターやまだひさし

だから、「本当にそれでいいのか」っていうその決定権の重要さを理解した方がいいと。

「ラーメン700円」

ってもし言ったとしたら、それでおのずと全部決まっちゃうよと!

工場長西村豪庸

器、内装、客層も決まるしってことです。

ナレーターやまだひさし

投資額だって、だいたい決まってくるし。

工場長西村豪庸

得られる粗利も決まってくるし。

ナレーターやまだひさし

全部出てきちゃうよと!

「それを本当にしたいことだったの?」

ってとこまで突き詰めなきゃいけないから。

「ラーメン屋さんだし、学生が多いとこだったらそんなもんじゃない?」

とかって言うけど、一概にそうとも限らないでしょってことですね!

工場長西村豪庸

僕はどっちかっていうと100円玉を集めるよりも1万円札を集める方、要は高付加価値商品を高額で売る方が得意だって自分で分かってるんで、そっちの戦いに舵を切ることが多いんですけど。

でも、薄利多売の商売がうまい人もいるんですよ。

僕はそっちが苦手なのと、やっぱ中小企業は大企業と薄利多売商売したら絶対負けるから、僕はいつも高付加価値、高単価商売をするんですけど。

だから多分、ラーメン屋をやらなきゃいけないってなったら、1杯2千円、3千円のラーメン屋をきっとやるでしょうよ。


最低でも千円のラーメン屋をやると思います。
680円のラーメン屋をやる戦いは、向いてないので僕は一生しないと思います。

ナレーターやまだひさし

むしろこれ好みの問題もありますね。
ヒデちゃんとしての好みってことですね。

自分が使える得意分野のものではないっていう判断を先にしているからですね。

工場長西村豪庸

680円のラーメン屋さんで、例えば原価率が30%で100円玉を集めて、その中から10〜20円広告費に割り振ってっていうのが、僕は得意じゃないことが分かってるんで。

「990円」や「イチキュッパ」などの表示は効果があるのか

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんが値段を付けるという仕事に当たった場合、

やっぱり

「990円!」

とか

「イチキュッパ!」

とかっていう、あの表示は実際に効果があると思ってますか?

工場長西村豪庸

あると思ってます。

ナレーターやまだひさし

おっ! やっぱり人間の心理としてありますか。

工場長西村豪庸

あれはもう、さんざっぱら『スプリットランテスト(ABテスト)』を繰り返されて、

「こっちの方が効果ある」

という値付けだから。

多分僕もあれは一生やると思います。

ナレーターやまだひさし

これは日本だけじゃないですもんね。

海外に行ったって、10ドルって書かないで9ドル99セントって書くみたいな。

世界的にというか人類はほぼ、あれに左右される 笑
これは不思議ですね。

工場長西村豪庸

今で言ったら結局、980円って書いてあったって、千円札でお釣りがこないんですよ 笑

ナレーターやまだひさし

税金入れたらこないですよ!
やぁ恐ろしい。

工場長西村豪庸

「ワンコインランチ」とか言ったって、消費税が入ったらワンコインじゃ済まない 笑

ナレーターやまだひさし

しかも今は電子マネーのおかげでもっと分かんなくなってますよね!笑

980円のような気になって

「シャリーン♪」

つって払ってますよね。

工場長西村豪庸

「1032円です」

みたいになってんですよね 笑

ナレーターやまだひさし

「チローンチローン♪」

って言われちゃったら、もう分かんないですもんね 笑

工場長西村豪庸

そうっすね 笑

値段が高いものは品質がいいと思いこんでしまう

ナレーターやまだひさし

「値段が高いものは品質がいい」

っていうように思い込んでしまう、若干プラシーボ的なものはありませんか?笑

工場長西村豪庸

ありますあります。

有名な話で、毛皮屋さんで5万円で売ってた毛皮を全然売れないから3万円にしようと思ったけど、間違えて0を1個多く付けて30万円って値札に書いちゃったんですって。

そしたら、5万円じゃ全然売れなかったのに30万円で売れたっていう。

ナレーターやまだひさし

恐ろしい 笑
どうしてだろう。

工場長西村豪庸

高品質な割に5万円でいいのに、5万円じゃ売れないんだと思って3万円にしようとして、うっかり間違って30万円って書いちゃったら…

「30万、いい毛皮だなあ」

「確かにモノがいいな」

って30万円で売れてったっていう話はあるけど。

ナレーターやまだひさし

だから事実としてありますよね。

工場長西村豪庸

やっぱ数字、値段って絶対的な共通認識じゃないですか?

ナレーターやまだひさし

そうね。

工場長西村豪庸

だけど他に、ワインでも肉でも毛皮でも盆栽でもなんでもいいですけど、絶対的なパラメーターを持ってます?

ナレーターやまだひさし

ほぼ専門家以外は持ってないから分かんない!

工場長西村豪庸

ないじゃないですか。
値段以外に分かりやすいのはないっすよ!

ワインだって、ファン以上しかパーカーポイントなんて知らないですよ。

※パーカーポイントとは…ワイン専門誌『ワイン・アドヴォケイト』において、ワイン評論家の「ロバート・パーカー」が各ワインに付ける点数のこと。

ナレーターやまだひさし

知らないですね。

工場長西村豪庸

「それはパーカーポイント100点ですよ」

って言われるよりも

「これ10万円のワインですよ」

って言われた方が分かりやすいですよ。

ナレーターやまだひさし

でもそれだけで、おいしくなっちゃってるんです。

工場長西村豪庸

そりゃなるっしょ。

ナレーターやまだひさし

これはもうしょうがないですね。
その人が鈍感うんぬんとかじゃなくて、価値基準がないから。

工場長西村豪庸

だから、俺のコンサル代は高けぇんだもん 笑

ナレーターやまだひさし

ハハハ!
評価基準ですよね。

いいなぁ、それ。

工場長西村豪庸

いいでしょう 笑

ナレーターやまだひさし

いい!

皆さんもこれは学んだ方がいいですね。

工場長西村豪庸

だから、

「高けりゃ良いもんだ」

とは言い切らないですけど、いいものは高いっすよね 笑

ナレーターやまだひさし

そうなんですよ!
やっぱ1周して結果的にそうなってたりするわけですよ。

工場長西村豪庸

例えば、『ユニクロ』のカシミヤのセーター。

すげぇ安くて物も良くてお買い得だと思うけど、

「でもユニクロでしょ?」

って思われてるけど。

それこそ『エルメス』のデザイナーのルメールって、ユニクロとコラボとかもしますけど、ルメールのデザインでカシミヤのセーターをユニクロで作って、ユニクロのタグだけ外してエルメスの本館にそっと置いて、

「これいくらだと思います?」

って言われて

「そうだなぁ…1980円でしょ!」

って言わないと思うんです。

ナレーターやまだひさし

言わないね、言えないね。
まぁ無理でしょうね。

工場長西村豪庸

絶対無理っすよ。
人間って、その程度じゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

いや、本当にそんなもんなんです。

『格付けランキング』のGACKTさんは異常なんですよ!

工場長西村豪庸

あれ異常です異常です!
おかしいおかしい 笑

ナレーターやまだひさし

あれ異常ですよね。
あんなふうには普通分かんないんですよ 笑

工場長西村豪庸

GACKTさんは「メタ問題だ」って言ってましたもんね。
いやいや、人はそんなトレーニング積まねえから 笑

ナレーターやまだひさし

あそこまでなれる人はいないですよ!

工場長西村豪庸

だって5万のワインと100万のワインを比べて、

「こっちが100万」って…

5万うめぇから!笑

ナレーターやまだひさし

絶対うまいですよね 笑
そりゃあまずい物だったら分かるけど、お互いうまいから!

工場長西村豪庸

どうせ、100万で劣化してたり中途半端なやつを持ってきて…。
それで、5万だけどメチャメチャいいやつを持ってくるんでしょ!
意地悪りぃんだから。

ナレーターやまだひさし

ってやられたら 笑

工場長西村豪庸

そこまで考えてあの人やるから円形脱毛症までいくんでしょ?

ナレーターやまだひさし

本当そのとおりなんです。
だから普通の人はほぼ分からない。

工場長西村豪庸

俺、分かんない自信ありますもん。

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんでもそうなんですよね?

工場長西村豪庸

だって俺ソムリエですけど…

ナレーターやまだひさし

ねぇ?
それでもそんなことやられたら分かんなくなるよ 笑

工場長西村豪庸

ボルドー大学かなんかの研究で真っ暗にしてテイスティングさせたら、赤を「白だ」って言って、白を「赤だ」って言ったやつが何人もいたっていう研究があるくらいだから。

ナレーターやまだひさし

どこまでいったって、やっぱ人間だからと。
基本あいまいだし。

イチキュッパに引っかかるだとか、高い店に行ったら高いものは全部うまいと思ってしまうので変わらないということになれば、なおさら経営者的には値段の決め方はすごく難しい。

工場長西村豪庸

そう、難しいですよ。

需要が高くなった場合にビジネスチャンスだと思って値段を上げるのはどうなのか

ナレーターやまだひさし

例えばですよ。
セール戦略をポッドキャストでやったときに、

「値段なんてやみくもに下げるもんじゃないんだ」と。

工場長西村豪庸

価格をいじるのはかったりぃと 笑

ナレーターやまだひさし

それは、

「なぜなら簡単なことだから」

と言ってましたね。
簡単なことを簡単にしてしまったら…

工場長西村豪庸

簡単な結果がついてくると 笑

ナレーターやまだひさし

例えば、需要が高くなった場合に

「これは今がビジネスチャンスだ」

と思って値段を上げるってのはどうですか?

例で言うと、1万円のスニーカーを仕入れて売ったら、ネット上でもうバカ売れして一気に売り切れになって。

「あれ? ってことは、これイチゴー(1万5千円)にしても売れんじゃね?」

とか思った場合は上げていいですかね?

工場長西村豪庸

全然いいんじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

おっ、きたきた!
これはありなんですね。

工場長西村豪庸

それこそ変な話、オークションじゃないですか。
だからそれで釣り合うところまで上げたらいいんじゃないですか。

それでバカ売れしなくても、それは知らんし。

ナレーターやまだひさし

そこのリスクは当然あなたが取るけど、その博打は別にやりたければいいですもんね。

工場長西村豪庸

やりゃあいいんじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

売れる場合もありますもんね。

工場長西村豪庸

ありますよ。
さっきの毛皮じゃないけど。

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんは、

「売れないから」

って戦略的に値下げをするみたいなものはやらないけど、

「売れている」

っていう現実があって、そこの需要に応える形でなら値上げをすると?

工場長西村豪庸

あり得ますよ。

僕はコンサルの方針で

「壊れてない時計は直しちゃいけない」

っていうのがあるから。

1万円でバカ売れしているのを

「壊れてない時計だ」

と判断して直すかは…

ナレーターやまだひさし

あまりいじくっちゃいけない?

工場長西村豪庸

いじくるかは別ですけどね。

ナレーターやまだひさし

なるほど。
ヒデちゃん的にはあまりその流儀には…

工場長西村豪庸

どうかな? って感じですね。
もう2千円くらい足して1万2千円にしても全然いいんじゃない? みたいな。

ナレーターやまだひさし

クレームも来なさそうだし…

工場長西村豪庸

じゃないけど。
他の市場観的にも

「値上げしようかなと思うんですけど」

って、それで文句つけられようが何しようが…

ナレーターやまだひさし

それは「適正だ」っていうことに、みんなが付いてきてくれれば。

工場長西村豪庸

それこそ顧客の判断なわけだから。

ナレーターやまだひさし

そういう勝負に出るときも当然あってもいいだろうってことですね。

工場長西村豪庸

いいんじゃないっすか。

ナレーターやまだひさし

はぁ…これは難しいですね。

工場長西村豪庸

だってそれこそ、動画の配信やサブスクリプションのサイトにしろECサイトにしろ、だいたい顧客が集まって値上げをするじゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

普通はそうだね。

工場長西村豪庸

買わせなくなって、だいたい値上げするじゃないですか。

「えぇ!?」

って言いながら値上げに応えるじゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

「仕方ない」つって 笑

工場長西村豪庸

だってもう、こっちはなきゃやってられなくなっちゃってるし 笑

ナレーターやまだひさし

もう生活の一部になってるし、みたいになっちゃったらもう。

工場長西村豪庸

だから後はもう経営判断だと思いますよ。
値下げも値上げもどっちも経営判断だと思うけど、値上げの方がやっぱり難しいから、実入りは大きいですよね。

ナレーターやまだひさし

そう!
確かに実入りは大きい!

工場長西村豪庸

どんなものだってそうだけど、麻雀だってポーカーだって難しい手の方が実入りが大きいようにできてますからね。

ナレーターやまだひさし

ただ、1回上げると下げづらい。

工場長西村豪庸

だから、下げるってのはやっぱ簡単だから、実入りは少ないですよね。

ナレーターやまだひさし

今度じゃあ、下げたからって結果が伴うかつったら、また意外にそうじゃない…

工場長西村豪庸

平和(ピンフ)だったら必ず上がれるんなら、麻雀はずっとピンフを打ってりゃいいことになるんで。

ナレーターやまだひさし

そうだねぇ。
説明が分かりやすい。

原価や仕入れがない場合はどうやって価格設定をすればいい?

ナレーターやまだひさし

じゃあ、もうポッドキャストは終わったっていうことで。

工場長西村豪庸

終わったっていうことで?
はい 笑

ナレーターやまだひさし

僕をコンサルしてもらっていいですか?

工場長西村豪庸

アハハハ!

ナレーターやまだひさし

やまだひさしの仕事は原価や仕入れがないんですよ。

工場長西村豪庸

僕もコンサルタントなんで一緒です。

ナレーターやまだひさし

そうでしょう?

「じゃあ僕は何で価格設定をすればいいんだ?」

っていつも思うんですよ。

工場長西村豪庸

えっ、オークション形式でしょ?
僕だってそうですよ?
最初は30万、50万だったけど、だんだん

「俺はもうちょっと出す」

「いや、俺はもうちょっと出す」

って言ってくれたもんで今があるわけで。

ナレーターやまだひさし

そうそうそう。
僕もそうやって結構金額は上がっていったわけですよ。

工場長西村豪庸

知ってます!

ナレーターやまだひさし

今は下げづらいわけです。
下げないから仕事が減るわけですよ。

工場長西村豪庸

ハハハ!

ナレーターやまだひさし

さぁコンサルのヒデちゃん、どうする?笑

工場長西村豪庸

あれじゃないですか。
それは適正なところまで下げるのか、バランスするところまで。

ナレーターやまだひさし

今はとにかく安くてもやる人が増えちゃったから、もう適正がなんなのか分かんないですね。
要するに技術も必要としてない、なんなら素人でもいいみたいなことになっていく。

工場長西村豪庸

そこに、高付加価値商売をしようとしているやまださんが降りていかなくてもいいっすよね。

ナレーターやまだひさし

ですよね!?
良かった。
僕は高付加価値DJなんですね?

工場長西村豪庸

そうですよ 笑

ナレーターやまだひさし

いい響きですねぇ!
コウフフカカチDJとしての…もう言えてないな 笑

工場長西村豪庸

かんだよ 笑

ナレーターやまだひさし

言えてなかったらギャラ下がるなこれ 笑

工場長西村豪庸

高付加価値DJとして一番大事なところをかんだよ 笑

ナレーターやまだひさし

ダメだな、やっぱ俺乱売しようかな 笑

工場長西村豪庸

やっぱ下げようかなって?笑

ナレーターやまだひさし

うん、イチキュッパかな 笑

工場長西村豪庸

ウソでしょ!笑

ナレーターやまだひさし

ハハハ!
本当に値段を決めるってのは難しいです。
でも、だからこそ値段をうまく決められて、市場も納得してくれたときは楽しい瞬間でしょうね。

工場長西村豪庸

それこそ原価の話で、原価厨 (ゲンカチュウ)じゃないけど。
高級ホテルのコーヒーは1杯千〜二千円するけど、

「これ、原価なんて100円もいかねぇぜ」

みたいなこと言う人いるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

いますね。

工場長西村豪庸

「ほう、じゃあ聞くが! 従業員の教育コストや内装や作ってきた歴史とブランド価値はどこに乗るのかね?」
って話じゃないですか。

ナレーターやまだひさし

食器代と、とかね 笑

工場長西村豪庸

それと一緒で、やまださんが10年20年やってきた信頼関係、知識、技術、経験とか俺に分からないところも含めて、あれやこれやを、

「一緒に評価するのかね」

っていうときに、結局、原価だけで評価することってできないじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

いやぁ、ちょっとぉ…。

工場長西村豪庸

このぐらいの揉み手でいいですかね、先輩 笑

ナレーターやまだひさし

もう泣いていいですか?

工場長西村豪庸

ハハハ!

ナレーターやまだひさし

そうなんですよ。

「君ただ10分喋るだけの仕事だよね」

ってよく言われるんですよ 笑
そのとおりなんですけども、難しい…。

工場長西村豪庸

大丈夫です。
俺もその10分が、

「ただ1時間喋るだけの仕事だよね」

って言われることあるから 笑

ナレーターやまだひさし

なぜかそれ言われるから 笑
原価って言われたらそりゃないよ?
ないけど…。

工場長西村豪庸

そう思うんだったら、別に

「じゃあいいよ」

つって。

ナレーターやまだひさし

司会進行だからって全裸で行くわけにいかないんですよ?笑

ちょっとはコストがかかるんですよ。
全裸で行ったら絶対お客さんに嫌われるんですから。
嫌われるどころか捕まるんですから。

工場長西村豪庸

バカバイト扱いされますよ 笑

ナレーターやまだひさし

本当ですよ 笑
なんのためにっていう。

工場長西村豪庸

「やまだひさし、バイトテロ」笑

ナレーターやまだひさし

むしろ今度はお金を払わなきゃいけないことになる 笑


ぜひじゃあ次回は

「ビジネスで勝ち抜くためのDJの値段の決め方」

っていうコーナーをお願いしますね。

工場長西村豪庸

分かりました 笑

ナレーターやまだひさし

たくさんのラジオDJも聞いてますから!

工場長西村豪庸

イチキュッパ!笑

ナレーターやまだひさし

イチキュッパだってみんな!
頑張ろう 笑

今日はありがとうございました。


「西村豪庸の『社長工場』」
「毎週1000万投資」と題しまして、情熱を持った起業家へエンジェル投資を行なっております。

エンジェル投資の詳細は第7回第8回の放送をお聞きください。

また、番組への質問・ご意見は下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

西村さん本日もありがとうございました。

工場長西村豪庸

ありがとうございました。

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