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第33回 「将来、社長になりたい新卒1年目の君へ」

「1年目からデキる社員」の所作とは

読むポッドキャスト 第33回「西村豪庸の『社長工場』」

    トピックス一覧
  1. 入社1年目の人が大事にしていかなきゃいけないこと
  2. 将来、社長になりたいと思って入社した社員はいつまでに辞めて独立するっていうのを決めておいた方がいいのか
  3. もし入社して1〜2ヶ月で“違った”と思った場合はすぐ辞めるべき? それとも我慢して続けるべき?
  4. 面接ではお互いのいいところを頑張って探そうぜってスタンスでいる
  5. 西村工場長が「1年目からデキる社員」って思った子は、どういう所作や振る舞いだったのか
  6. 採用の時に一番大事にすること
  7. 社会人2年目で気をつけるべきポイントとは
  8. 西村工場長が新入社員の入社初日に伝える大事にしてほしい3つのこと

入社1年目の人が大事にしていかなきゃいけないこと

ナレーターやまだひさし

「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!

こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、
ビジネス経営に関することを独自の視点で解説していきます。

西村さん本日もよろしくお願いします。


もうすぐ4月ということで、新卒の方は今年からついに社会人なんて人も多いと思うんですね。

「将来、社長になりたいぞー」

なんて思っている入社1年目の方に向けて、今回は働く上で何に注意して、どんなことをすればいいのかっていうのをヒデちゃんに伺いたいです。

工場長西村豪庸

完璧な答えがあります!

ナレーターやまだひさし

おっ!
ズバリ入社1年目の人が一番大事にしていかなきゃいけないことは?

3、2、1、キュー!

工場長西村豪庸

今すぐ社長になればいいよ 笑

ナレーターやまだひさし

ハハハ!

いやいやいや、やっと就職が決まったんですよ。
今、ちょっと準備しなきゃって思って、このポッドキャストを聞いてるんですよ!

工場長西村豪庸

なるほどなるほど!

将来、社長になりたいと思って入社した社員はいつまでに辞めて独立するっていうのを決めておいた方がいいのか

ナレーターやまだひさし

例えば、

「将来、社長になりたい」

って思って入った社員は、

「いつまでに会社を辞めて独立する」

っていうのとかは、決めておいた方がいいんですかね?

工場長西村豪庸

何の社長になりたいかとか業種業態によって違くて。

独立起業家精神を社風や社長がOKと捉えるかNGと捉えるかは、業種業態で結構分かれてて。

例えば、僕がかつていた飲食業とかで、「独立大歓迎!」みたいに書いてある求人とかあったりするんですよ!

ナレーターやまだひさし

うんうん!

工場長西村豪庸

それはなんでかって言うと、将来独立しようと思ってるんだったら、少々なことじゃヘコタレないだろうし、やる気があるんだろうっていうのを見たいんですよ!

ナレーターやまだひさし

そこを目標でちゃんと働く気なんだろっていう。

工場長西村豪庸

そうそうそう。

例えば、

「俺は5年後に独立したいんで。その代わり5年間しっかり働くんで勉強させてください」

っていう面接をした方がいいところもあれば、

「一生、骨を埋めるつもりなんで」

って言って面接をした方がいいところもあるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

確かにね。

工場長西村豪庸

それは業種業態業界によると思いますよ。

ナレーターやまだひさし

1年目でそこを見据えられますかね?

工場長西村豪庸

逆にいったら、それは見据えろよって話ですけどね。

ナレーターやまだひさし

なるほど。
おめーの人生なんだろと。

工場長西村豪庸

うん。
だって、その会社ぐらいさすがに分かれやって話ですけどね。

ナレーターやまだひさし

分析しとかないでどうするんだと。

入った会社でトップになりたいのか。
それとも、そこでノウハウを盗んで起業したいのか。

工場長西村豪庸

それが歓迎される社風、会社、文化、業種業態なのか。

ナレーターやまだひさし

インスタイルでいったら、前者と後者でいうと?

工場長西村豪庸

それぞれの社長に求人を任せてる会社もいっぱいありますからあれですけど。

例えば、僕に直接来たのでいったらどっちでもいいっすけどね。

ナレーターやまだひさし

どっちも育て方はあるよという。

工場長西村豪庸

そうそうそう。

説教をするときに、

「お前、社長になりてーんだろ? だとしたらここが間違ってるよ」

っていう言い方になるだけで。

もし入社して1〜2ヶ月で“違った”と思った場合はすぐ辞めるべき? それとも我慢して続けるべき?

ナレーターやまだひさし

例えば、「5月病」という言葉があるように、1〜2ヶ月で

「なんか違った…。どうしたらいいんだ」と。

これは辞めるべきですか?
それとも、我慢してもうちょっと働くべきですか?

工場長西村豪庸

僕、そういうときに基本は辞めたらいいと思ってるんですよ。

それでどんどんジャーニーを繰り返して、いわゆる履歴書が汚くなっても別にいいと思うんだったら、それは勝手にすればいいし。

それこそ、「石の上にも三年」とも本当に思ってないんですよ!

やっぱり思考停止なのかを気をつけてるから。

ナレーターやまだひさし

ただ3年、思考停止で居るのか。

工場長西村豪庸

居ることが目的になってるから。

ナレーターやまだひさし

それだとおかしいでしょと。

工場長西村豪庸

だから、この間も話したけど、前提条件が狂ってるんだったら辞めればいいし。

ナレーターやまだひさし

そうかそうか。

工場長西村豪庸

でも、

「思ってるのと違うわぁ〜」

みたいなのって往々にしてあるから。
それ以上のものが得られるのか、そうじゃないのかっていうのは考えるべきだし。

この間、歯医者の帰りに久しぶりにミッドタウンの下のカレー屋に1人で食いに行ったんすよ。

そしたら、明らかに今度配属される新卒の子たちが2人で喋ってるのが聞こえてきて、俺は絶対こいつら採りたくねぇなって思ったんですけど。

ものすごい分かりやすい嘘をつきまくってる相談をずっと2人でしてて。

その会社は地方にもいろいろ店舗や支社があって。

とにかく東京勤務がいいから、

「『先週お母さんが倒れて、どうしても看病しなきゃいけないから東京勤務を希望します』って書いたんだけど、これが通らなかったらまじブラック企業じゃない?」

っていう話を、その女の子たちがずっとしてたんですよ。

ナレーターやまだひさし


すごいですねぇ〜。

工場長西村豪庸

「お前らがブラック社員だわ!」

って思いながら、俺はカレーを食ってたんですけど。

ナレーターやまだひさし

本当ですね。
それは雇わないですね。

工場長西村豪庸

頼むからうちの会社じゃなくあれよって思いながら 笑

ナレーターやまだひさし

うんうん!笑

工場長西村豪庸

ブラック企業とかサービス残業とか、いろんな話があるじゃないですか。

入って1〜2ヶ月で、

「全然違ったわ」

「『残業なんか1時間もない』って言ってたのに毎日サビ残だわ」

みたいなのは、全然辞めた方がいいと思うんですよ!

ナレーターやまだひさし

ですよね。
最初の前提が違うと。

工場長西村豪庸

でも、そもそも1〜2ヶ月で合う方が珍しいっていうか。

ナレーターやまだひさし

本当ですよね。
たったの1〜2ヶ月で、この会社の全てが本当に分かったのかっていうのは、ちょっと問いたいと。

工場長西村豪庸

結局、学校もそうですけど、どんなに気が合わなくたってとりあえず1年間は同じクラスに詰め込まれるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

そうね。
もう義務的に。

工場長西村豪庸

逆にお前は、1学期の最初の1〜2ヶ月目で全員と打ち解けて仲良くなって、その評価が変わらなかった学校があるかって聞きたいんですよ。

ナレーターやまだひさし

今までの人生で 笑

工場長西村豪庸

多分ないんですよ。
いいやつだと思ったら嫌なやつだったり、嫌なやつだと思ったらいいやつだったり。

ナレーターやまだひさし

だいたいそれに1年、2年くらいはかかりますからね。

工場長西村豪庸

それを最初の1〜2ヶ月で判断できるんだったら、それは神だし。

ナレーターやまだひさし

そうね 笑
その能力が元々あったんだったら。

工場長西村豪庸

すげーし。
だから採用のときも言うんですけど、

「将来、有望な会社に勤めたいです」

って言っているようなやつとかに、

「そんなの分かったら俺が株を買うし、俺に分かんねーんだからおめーらに分かるわけねーだろ」

って話だし。

ナレーターやまだひさし

そんなとこだったら、おめーら入れさせないで俺が入るしみたいな 笑

工場長西村豪庸

未だに、

「10年後に伸びてる業種業態の会社に就職したいんです」

とか言われますけど。

齢(よわい)38のそれなりにコンサルタントとして売れてる俺が、10年後に伸びてる会社を分からんのに、お前ら21〜2の小僧っ子に分かってたまるかって話じゃないですか!

ナレーターやまだひさし

言っていることは宝くじみたいなもんだぞと 笑

工場長西村豪庸

それが、ましてや面接1〜2回、3〜4回で。
もしくは入社1〜2ヶ月で分かるわけないんですよ!

ナレーターやまだひさし

なるほど。

工場長西村豪庸

だから、もう1回言いますけど。

基本、

「合わないなぁ」とか

「前提条件が全然う」とか

「意味が分かんないな」

っていうのは辞めた方がいいと思うけど。

でも、それは面接じゃ分かんなかっただろうからとか、結局は自分の選択だし。
それで判断が違ってたんだったら、次も同じ判断ミスをする可能性があるよってことも言いたいし。

ナレーターやまだひさし

そのスキルを身に付けない限り、同じことになるよってことですね。

工場長西村豪庸

それで1〜2ヶ月ちゃんとやってみて再発防止策が手元にあって、

「次のところでは絶対失敗しない自信があるから次のところに行こう」

って言うんだったら別に全然大賛成だし。


そこに石の上にも三年とは本当に思ってないです。

でも1〜2ヶ月で判断ができるほど浅くもないし。

ナレーターやまだひさし

これはちょっと心配ではありますよね。
そんな経験値もなければ、まだ何も確認できるようなデータもない中で、ただ辞めるというジャッジで果たして本当にいいのかと。

工場長西村豪庸

でも、合ってないなと思ったら辞めたっていいとは思ってますよ。
ただ、その責任は自分で取りーよって話なんです。

ナレーターやまだひさし

さっき言ってた履歴書がどんどん汚くなっていくのも、結果的に全部自分に返ってくることだから。

工場長西村豪庸

それを

「なんでこの社会は許さないんだろうね、社会ファック」

みたいになっても、それはあんまり意味がなくて。

ナレーターやまだひさし

結果、また次の面接とかで聞かれますもんね。

何回も1〜2ヶ月で辞めてる履歴が残ってれば、

「あなたはどうして…」

工場長西村豪庸

「僕に(私に)合わなくて…」

ナレーターやまだひさし

って言えるかってことですよね 笑

工場長西村豪庸

言えるんだったら、全然辞めなよ! って話だし。

面接ではお互いのいいところを頑張って探そうぜってスタンスでいる

ナレーターやまだひさし

例えば、飲み会が多い会社に入っちゃったとします。

こういうときって、付き合うべきなんですか?
それとも、家に帰って自分の時間を過ごすべきなんですか?

工場長西村豪庸

飲み会が多い会社で僕が面接するときは、

「この会社は割と飲み会が多いし、そういうコミュニケーションとか飲み二ケーションがあるけど、大丈夫?」

って聞いて。

「大丈夫です」

って言って大丈夫そうだったら、

「じゃあ、試用期間でしばらく試してみれば?」

って紹介したりしますね。

基本、面接のときに全部ディスクローズするので。
必ず面接する方とかされる方じゃなくて、お互いお見合いじゃないけど見てこうぜって。

僕と気が合って仲良くなれそうだなと思ったら、僕と気が合って仲がいいやつが僕の後ろに何十人もいるし。
僕と気が合いそうにないな、微妙だなって思ったら、そんな俺を好きでいてくれるやつが10人、20人、30人いるから、多分あんまり話が合わないと思うから。

だから、お互いここで話をしてやってこうぜって。

俺が面接する側で、あなたがされる側で一方的にって考えてないから、

「できるだけ俺も頑張ってあなたのいいところを探すし、あなたじゃなきゃいけない理由を探したいから、あなたはこの会社じゃなきゃいけない理由を探して」

って話は必ずするんですよ。

ナレーターやまだひさし

そうじゃなきゃ幸せな関係性にはならないですよね。

工場長西村豪庸

そうなんですよ。

「なんでこの会社に入りたいと思ったの?」

って聞いて。

「週休2日だからです」

とか言われたらテンション下がるから、最初に言い切ってるんですよ。

それはどこにでもあるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

うん 笑

工場長西村豪庸

「誰でもいい」

って言われたら、あなたもテンション下がるでしょ?

だから俺も

「週休2日で〇〇だったからです」

とか言われるとテンション下がるから、うちの会社じゃなきゃいけない理由をお互いに頑張って探そうぜっていうスタンスなんですけど。

だからうちは、そういうミスマッチはあんまりないんですけど。

ナレーターやまだひさし

なるほど。
他の会社は面接でそういう空気になってないんですよね。

工場長西村豪庸

なってないと思います。

ナレーターやまだひさし

だから難しいかもしれませんよね。

僕のラジオとかで相談に来る人も

「緊張する」

「どういったら会社に雇ってもらえるか」

とかってみんなが言うんだけど。

そうじゃなく、

「俺を雇ってくれたらあなたにとってプラスですよ」

っていうような面接だと思って、どんどんアピールにいった方がいいんだよと。

そうしていかない限り、関係性はずっと変わらないし。

とにかく頭を下げて

「雇ってください」

って言ったところで、

「仕方ねー雇ってやるか」

って関係性だと多分うまくいかない。

工場長西村豪庸

それは意味ないので。
本当にお互いフラットにじゃないけど。

ナレーターやまだひさし

お互い様でしょって思って言う関係。
でも、それはもちろん社長と社員なんだけど。

社畜みたいな言葉とか奴隷的な感じって、本来だとならないはずなんですけど。
お金をくれる方と、その分がむしゃらに働く方みたいになっちゃってると、さすがに…

工場長西村豪庸

本当にいろいろですよね。

「給料、我慢料、慰謝料」

って言う人もいれば、

「勉強してお金まで貰えて」

って言う人もいるし。

ナレーターやまだひさし

これだけの環境を与えてもらって、これだけの取引ができるような位置に就かせてもらってっていう。
会社じゃなきゃできないこともありますからね。
そう思ってくれればいいんですよね。

就職を墓場だと思っているような感じだと、これは1〜2ヶ月で辞めてくんでしょうね 笑

工場長西村豪庸

嫌々やってたらそうなると思うんで。
それはもう、自分の選択だからしょうがないけどね。

ナレーターやまだひさし

自分の人生だから、これを見抜く力も身に付けるべきですもんね。

工場長西村豪庸

うん。

西村工場長が「1年目からデキる社員」って思った子は、どういう所作や振る舞いだったのか

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんの中で、「1年目からデキる社員」って思った子は、どういう所作や振る舞いだったか思い出せますか?

工場長西村豪庸

仕事ができるって、要は仕事が早くて気が利くってことですからね。

ナレーターやまだひさし

なるほど。
まずは処理能力が早い。

工場長西村豪庸

処理能力っていうか、なんせ着手が早いでもなんでもいいんですけど。
結局、新卒1年でできることって、どんなに優秀だろうが知れてるんですよ。

ナレーターやまだひさし

そんなクリエイティブなことが、いきなりフッと湧いてくるわけじゃないですよね。

工場長西村豪庸

許されないだろうし。
許されたとしてもできないし。
できたとしても結局、そのチームの中で完璧じゃないし。
完璧だとしたら、とっとと起業すればいいし。

ナレーターやまだひさし

そうだね 笑
っていうふうに分かれちゃいますもんね。

工場長西村豪庸

絶対に詰んでるんですよ。
大したことはできないのが前提で、こっちはフィードバックしてあげなきゃいけないんですよ。

ナレーターやまだひさし

そうかそうか。

工場長西村豪庸

その仕事に対して。

ナレーターやまだひさし

確認もしてあげるし。

工場長西村豪庸

だから、仕事が早いっていうのは仕事ができることなんですよ。

ナレーターやまだひさし

ははぁ〜。
まず言われたことを、すごいスピードできっちりやると。

工場長西村豪庸

だって100点を取れることは重要だけど、入試の締め切りが終わってから取る100点は、世界で6番目ぐらいに意味がないじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

確かに確かに。

工場長西村豪庸

合格発表がもう出てるときに

「100点でした!」

「うるさいよ」

って話じゃないですか 笑

ナレーターやまだひさし

おせーよって 笑

工場長西村豪庸

合格ラインが80点だったら、82点でいいから取っとくべきで。

ナレーターやまだひさし

そういう人たちは結果的に伸びてますか?

採用の時に一番大事にすること

工場長西村豪庸

採用のときに一番大事にすることの、「スキル、知識、技術、経験」って、どこの会社に入ってもどうせ身に付くんすよ。

結局、採用のときに「価値観とか人柄」って言うのは結局、スキル、知識、技術、経験はちゃんと評価できるシステムがないのも一方であるんですが、もう一方でいうと、持ってるもんなんて知れてるからなんです 笑

だから、「素直でいいやつを採る」って言ってるんですけど。

素直でいいやつがなぜいいかっていったら、ポーカーテーブルに居続けられるからなんですよ。

ナレーターやまだひさし

なるほど。
突然バックレたりもしなければ。

工場長西村豪庸

結局、このテーブルに着き続けてれば勝てる可能性とか経験が高まっていき、ポーカーと一緒で場代がだんだん高くなっていくんですよ。

ナレーターやまだひさし

確かに!
そこはしょうがないね。

工場長西村豪庸

アンティは増えていくんだけど 笑
でも、そこで1発目で飛んじゃわないためには…

※アンティとは…ポーカーでプレイに参加する全員が、毎回ゲームが始まる前に一定の額を払わなければいけない参加費のこと。

ナレーターやまだひさし

やっぱりそこにじっと耐えて。

工場長西村豪庸

それが、かわいげなのか素直さなのか言葉遣いなのか。
そういうものがあるわけで。

変な話、このテーブル、フィールドに居続けるっていうことが大事なシーンなんですよね。

ナレーターやまだひさし

そこでの態度だったり誠意がなかったら、テーブルから出て行けと言われてしまう。

工場長西村豪庸

言われるし、飛ぶし 笑
だから1〜2ヶ月でこのテーブルは寒いなって思って、別のテーブルでちゃんと打てるんだったら打った方がいいし。

ナレーターやまだひさし

これは1年目としてはちょっと面白いですね。
確かに、人生ゲームはそこからもう始まっちゃってるんで。

工場長西村豪庸

とりあえず仕事が早くて気が利いていいやつだなと思われたら、そのテーブルに居続けられるから。
居続けられさえすれば、なんとかなるんですよ。

ナレーターやまだひさし

『ラジアンリミテッド』の長いADだともう10年以上。

普通ね、ADって10年居ちゃいけないんですよ!笑
ディレクターにならなきゃいけないんですよ!!

工場長西村豪庸

そうっすね。
そろそろ、Aが取れないとダメですよね 笑

ナレーターやまだひさし

中年のアシスタントディレクターを雇ってるのは、僕ぐらいじゃないのかっていうぐらい。

同じテーブルに居られるのは、今ヒデちゃんが言ったその人が元々持っている資質なんですよね。

素直だったり、嘘をつかなく真面目に仕事をしてたり、かわいがられてる要素も含めて。
そういう人はテーブルに居続けますもんね。

工場長西村豪庸

同じテーブルに着き続けること居続けることで、チャンスが舞い込んでくる可能性を上げるっていうのがやっぱ大事なことだと思うんすよね。

ナレーターやまだひさし

そうなってくると、最初に述べた1〜2ヶ月で自分に合ってないぐらいで辞める発想って…

工場長西村豪庸

自分に合ってないって思って1〜2ヶ月で辞めるのは、本当に何度も言うけどいいんですよ!
でも自分が1〜2ヶ月で判断されても文句を言うなってことなんです。

ナレーターやまだひさし

ってことになっちゃうよってことですね。
同じことが自分にも返ってくるんだと。
あなたも、もうちょっと居たいって思ったときに、1〜2ヶ月で上司に判断される可能性があるってことですもんね。
その関係性を続けてたらお互い様になっちゃうよと。

工場長西村豪庸

そうなんです。

ナレーターやまだひさし

これは鏡ですね。
自分でそこを踏みとどまって、踏ん張ることが結果的にまた自分の中で、もう1個見えないものが見えてくるチャンスが生まれるかもしれないという。

社会人2年目で気を付けるべきポイントとは

ナレーターやまだひさし

では、社会人2年目の部下ができる人が気を付けるべきポイントはなんですかね?

工場長西村豪庸

いくつかあるんですけどね。
自分が仕事をできてると思わないことですよね。

ナレーターやまだひさし

あっ、これは恐ろしい。
みんな思っちゃいますからね。

経験値があって、しかも若手が入ってきますから。

「こんなこともできないのか」

みたいな、散々言われたことを言い返す。

日本はだいたいそういう教育なんですよ。
中1→中2→中3と 笑

工場長西村豪庸

ただの下から2番目になっただけですからね!
全然できてないんですよ!

ナレーターやまだひさし

だけど1年違うだけで大先輩面するんですよ!笑

工場長西村豪庸

未熟者が未熟者を育ててるから、いつまでたっても完熟しないんですよね 笑

ナレーターやまだひさし

これは危険ですね!

工場長西村豪庸

僕、年が離れた妹が2人いるんで、妹にもよく教育してきたんですけど。

俺はごめんけど、妹だったことはないけど、15歳だったことはあるから15歳の気持ちは分かるみたいな話でいうと。

後輩だったことの気持ちも分かれば、新卒だった気持ちも分かれば、たった1年前にその立場だったのが全部分かる2年目なんですよね。

ナレーターやまだひさし

本当はね。

工場長西村豪庸

それを気を付けろってことなんですよね。

ナレーターやまだひさし

その経験をしてきたお前じゃないかと。

西村工場長が新入社員の入社初日に伝える大事にしてほしい3つのこと

工場長西村豪庸

僕に面接された人は、入社初日に言うんですけど。

まず1個目は、

「僕も含めてみんな君のことを120%歓迎してることを信用してください」

っていうのを最初に言うんですよ。

こないだの面接でお互い見ようねって言って、僕と気が合うって僕が選んだ君だから、僕の後ろにいる数十人、数百人は君のことを

「ヒデさんが選んだから大丈夫」

って120%信用してるし、歓迎してるから君もそのつもりでいてねって言うんですよ。

なぜかっていうと、これも前提条件なんですよ。
前提条件が違うと、良かれと思って先輩が言ってることも曲がって伝わったりするときついんで。

例えば、僕がこの話をするときによく説明するのが…
昔の僕が頭きた顔して、

「おめーら包丁持ってこい」

って言ったら、誰か刺しにいくのかなと思うけど 笑

今の僕が頭にきた顔して、

「おめーら包丁持ってこい」

って言うと信用されてるから

「あっ、ストレス溜まってるから料理でも作ってスッキリしたいんだな」

って思われると。

やってることは一緒でムカついた顔して

「おめーら包丁持ってこい」

って僕が言ってるだけと、字面と絵面は一緒。
だけど、前提条件、背景が違うと受け取り方が違うから。

だから良かれと思って、みんな君に対してものを言ってるし、君のことを100%、120%歓迎した上で、ものを言ってるってことをちゃんと理解しといてねってことは必ず1つ目に言うんですよ。

ナレーターやまだひさし

その背景をちゃんと記憶しといてくれないと…

工場長西村豪庸

ボタンの掛け違いが起こるから、まず一つこれは言うんですね。

もう1個に、

「ちっちゃいうちにヘルプを出してくれ」

っていうのは言うんですよ。

ナレーターやまだひさし

あ〜、僕も聞いたことあるな。
傷が大きくなる前に。

工場長西村豪庸

借金が雪だるま式に増えてく前に。
3万円だったら返せたのに、利子が利子を生んで利息が利息を生んで3000万円になって、自分じゃどうしようもなくなってからだいたい言うんですよ。

ナレーターやまだひさし

「社長すいません」みたいな 笑

工場長西村豪庸

そうそう。
だから、どうしようもなくなる前に言えっていうのが二つ目で。

ナレーターやまだひさし

なんとかなるからと。

工場長西村豪庸

三つ目に言うのが、結局一緒のようなことでもあるんですけど、

「後に続く後輩のために質問をしてこい」と。

今日君は初めて入ったから、この会社で一番の新人で一番の下っ端ですと。

だから一見、一番下に思えるかもしれないし一番新人かもしれないけど、1年後だと多分、君の下には10人の部下もしくは10人の後輩ができて。

例えば、1年に10人入ってくるとしたら、10年後は下に100人いると。
うちの会社が今100人だとして、君が今は100番かもしれないけど、1000人になるとトップ10%だと。

後に続く後輩が何人いるか分からない。
今、君はうちの会社に対してものを知らなくて分からない一番まっさらな状態だから、後に続く後輩のために、

「自分がこんなこと聞いてもしょうがないかな」とか、

「馬鹿だと思われないかな」

じゃなくて、

「自分のためじゃなくて人のためにマニュアルを作り質問をしてあげてください」と。

それで周りも育つし自分も育つから。

っていう話は必ずするんですよ。

そうすると小さいうちにヘルプも出せるし。
社会人2年目って、後に続く後輩の1人目ができてる状態なわけですよ。

ナレーターやまだひさし

そうだね。

工場長西村豪庸

後に続く後輩の気持ちが一番分かるのは、たった1年前にそこにいたお前なのに、何をしてるんだってことをやっている2年目が多いから、日本の会社ってあんまり面白くないんですよ。

ナレーターやまだひさし

だから

「3〜4年目になってちっとも成長が…」

って言うのはそういうことだ!
ここの部分で間違えちゃうから。

工場長西村豪庸

良くないんですよ。

ナレーターやまだひさし

これはもしかしたら2年目の人たちに、今ものすごくいいチャンスが舞い込んでいて、いくらでもこの会社をどんどん発展させていこうか、展開させていこうかっていうところの肝でもあるかもしれないわけですよね。

工場長西村豪庸

結局、企業文化ってそいつらが作るんで。

ナレーターやまだひさし

確かにそうですね!

工場長西村豪庸

お店の雰囲気って、店長の僕じゃなくてお客さんが作るのと一緒で、会社の文化って、社長の僕が作るんじゃなくて社員が作るんですよね。

ナレーターやまだひさし

なるほど!

この2年目の勘違いは、今日のポッドキャストで身が引き締まったと思いますよ。
ついつい兄貴風、先輩風を吹かせたくなるんですよ!

工場長西村豪庸

まぁね。

ナレーターやまだひさし

でも、今のような発想。
後の社員、後の部下!

工場長西村豪庸

それがね、自分より上がいなきゃいいですよ。
だいたい自分の上に5年、10年の先輩がいますから!

ナレーターやまだひさし

平気でいますからね!笑

工場長西村豪庸

最強にダサいですから!

ナレーターやまだひさし

下手したら3〜4年目で抜かれたりしますからね 笑

工場長西村豪庸

そうそうそう 笑

ナレーターやまだひさし

そこはね、あんまり調子に乗ってるとえらいヤケドするよっていう 笑

10個下の人がいきなり社長になったりしますからね!

工場長西村豪庸

そうなんですよ!

だから俺はずっと妹に

「こんなことも分かんねぇのか」とか

「こんなこともできねぇのか」とは言わんと。

俺は10歳とか15歳のときに言ってほしかったことしか言わんと。
10歳とか15歳だったことはあるから、気持ちは分かるから。

ナレーターやまだひさし

社会人2年目の皆さん、それを肝に銘じてアドバイスを頑張ってやってみてください。


「西村豪庸の『社長工場』」
「毎週1000万投資」と題しまして、情熱を持った起業家へエンジェル投資を行なっております。

エンジェル投資の詳細は第7回第8回の放送をお聞きください。

また、番組への質問・ご意見は下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

西村さん本日もありがとうございました。

工場長西村豪庸

ありがとうございました。

番組への質問・感想・相談受付

ポッドキャスト番組 西村豪庸の「社長工場」で聞きたいこと、起業・経営などで悩まれていること、今後取り扱ってほしいテーマ、ご感想など、皆さまからのご質問をお待ちしております。


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