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第36回「『消費税10%』増税に備えて社長が今やるべきこと」

企業の消費税納税の仕組み
「仮受消費税」と「仮払消費税」

読むポッドキャスト 第36回「西村豪庸の『社長工場』」

    トピックス一覧
  1. 2019年10月の増税に向けて増税前の駆け込み需要はあるのか
  2. 今回の増税は “気が付いたら10%” を狙っている
  3. 企業やメーカーは需要を狙って増税前に価格を上げることは得策なのか
  4. 個人事業は年間の売上が1千万円以下の場合は消費税を払わなくていい
  5. 企業の納税の仕組み「仮受消費税」と「仮払消費税」
  6. 1年の前期と後期で消費税が変わった場合の納税はどうなるのか
  7. 日本の消費税はこれからもどんどん上がっていくのか

2019年10月の増税に向けて増税前の駆け込み需要はあるのか

ナレーターやまだひさし

「西村豪庸(にしむらひでのぶ)の『社長工場』」!!

こんにちは、やまだひさしです!
ポッドキャスト番組、西村豪庸の社長工場では、インスタイルグループの代表を務める経営コンサルタントの西村豪庸さんが、ビジネス、経営に関することを独自の視点で解説していきます。

西村さん本日もよろしくお願いします。


今回のテーマは
「『消費税10パーセント』増税に備えて社長が今やるべきこと」

ついに2019年10月から消費税が10%になりますが、増税までにやらないといけないこと、やっておいた方がいいことをヒデちゃんに聞きたいです。

というのも消費税が5%から8%になったときも、みんな高いものを買いあさったんですよ。

工場長西村豪庸

いわゆる増税前の駆け込み需要ですね。

ナレーターやまだひさし

みんな増税前に大型家電や車を買ったんですよね。
これはまたありますか?

工場長西村豪庸

前回よりはないんじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

そうですか?
人間ってだいたい同じ動きをするんじゃないですか?

工場長西村豪庸

いや、それは0じゃないと思いますけど。

前回の3%アップと今回の2%アップで、

「1%しか違わないから」

って言ってるんじゃないんですよ。

そうではなくて、5%から8%になったのって5分の3だから。

もともとは5%だから3%増えたってことは、6割増えてるんですよ。

ナレーターやまだひさし

そうやって考えたら結構だね…。
一気にとてつもない消費税が増えた印象だ。

工場長西村豪庸

8を5で割ったらもうちょっと増加率が出るんだけど。

ナレーターやまだひさし

消費者もそれを計算したから、

「これは金額が全然違うぞ」と。

工場長西村豪庸

頭の中でざっくり計算をしたと思うんですよ。

だけど、今回は8%から10%になるから、8分の2で25%なんですよね。

ナレーターやまだひさし

上がった印象がそんなにあるか? ってことだ。

工場長西村豪庸

消費税が60%上がったのが前回で25%上がったのが今回だから。

3% 対 2%じゃなくて、60%アップと25%アップの戦いなんですよ。

ナレーターやまだひさし

こうやって言われたら、そんなに上がったイメージないわ。

工場長西村豪庸

もちろん

「増税前に買っておいた方がいいよね」

って思う人は一定量はいるだろうけど。

ナレーターやまだひさし

どんな計算したって一応は上がってるから。

工場長西村豪庸

でも、本能的に前回ほど大きいインパクトがあるとは捉えてないんですよ。

ナレーターやまだひさし

0%からいきなり10%みたいな感覚で計算しがちだけど、そんなことはないですからね。

今回の増税は “気が付いたら10%” を狙っている

工場長西村豪庸

前回って、頑張ったけど結局8%になるっていうときに、どうしようもなくなって振り切って無理くりそっちに報道したって感じのテンションでしたけど。

今回はある程度その路線にあるにせよ、

「もう8%から切りのいい10%までいっちゃうね」

みたいに、ぬらっ とやると思うんですよ 笑

ナレーターやまだひさし

ある意味

「計算が楽だぜ?」

みたいな 笑

工場長西村豪庸

どっちかっていうと前回のような

「今のうちに!」

みたいなのよりも…

ナレーターやまだひさし

「まぁ、しょうがないことだよね」みたいな。

工場長西村豪庸

「しょうがないですね」

「10%になっちゃいますね」

「らっしゃい」

みたいな 笑

ナレーターやまだひさし

そもそも10%にしたかったんだけど、段階的措置だったってだけの話だから。

ある意味、今までが

「安かったと思ってちょうだい」

「これが本来の正価の消費税なんです」

みたいな。

工場長西村豪庸

軽減税率がどうこうとかめんどくせぇことを一生懸命言って、そっちにフォーカスさせようとしてるじゃないですか。

ミスディレクションじゃないけど、手品師があっちに手を出してるうちにこっちから鳩を出すみたいに、目先や目鼻を一生懸命変えようとしてるじゃないですか。

たぶん、ぬらーっとして “気が付いたら10%” っていうのを狙ってると思いますけどね。

ナレーターやまだひさし

だからこそ、あそこまでの爆買い的な需要はないんじゃないかということですね。

工場長西村豪庸

もともとって言ったらおかしいですけど、
8%の時点で

「3万円だから3×8=24」

みたいなのはやってますけど。

56万3200円みたいなときに

「消費税8%だから…」

って電卓を叩くっていうよりは、なんとなく10%ぐらい乗っけて

「60万ちょいでしょ」

みたいな生き方をしてると思うんですよ。

ナレーターやまだひさし

人間も賢いですから、頭の中がそっちの方にシフトしていくし。

工場長西村豪庸

だから

「だいたい1割乗ってんでしょ」

みたいな感覚で8%の時代を生きているから。

ナレーターやまだひさし

さほど変化ねぇじゃねぇかってことですね。

昔と違って定価や売価も

「選べる時代」

が来ちゃってるからそんなにないんですよね。

「これだったらこの値段」

っていうものじゃなくなってるじゃないですか。

もちろん中古市場もあるわけだから、そうなってくると…

工場長西村豪庸

あんまりだと思いますよ。

企業やメーカーは需要を狙って増税前に価格を上げることは得策なのか

ナレーターやまだひさし

こういうときって高いものが売れやすいのかなって思ってたんですけど。

例えば企業やメーカーは、需要を狙って増税前に価格を上げることって得策ですかね?

それとも、そんなに変わらないですかね?

工場長西村豪庸

前回、便乗値上げが多かったのは、8%になるタイミングで確か表示方法が禁止されたんですよね。

8%っていう分かりにくい税率にしておいて

「分かりづらいから税込み表示にしろ」

みたいな。

ナレーターやまだひさし

居酒屋のメニューとかも全部変えなきゃいけなくなって。

工場長西村豪庸

要は便乗値上げっていうのは、2万9800円っていうものに8%を乗っけたら3万2千何百いくらみたいな話なんだろうけど、切り良く3万円にして

「3万2400円(税込)」

って表示したんだと思うんですよね。

今回って、もしかしたら便乗値上げをする人も中にはいるかもしれないけど、税込み表示で3万2400円が3万3000円になるだけだからちょっとしづらいと思う。

ナレーターやまだひさし

あまりにもそうなると、今度はぼったくったイメージだけになっちゃうし。

工場長西村豪庸

便乗値上げをするんだったら、さっきの例で言うと3万3000円って便乗値上げじゃないんで、堂々と3万5000円とかにしないと 笑

ナレーターやまだひさし

見え方としてちょっと変になっちゃうよっていう。

前回は増税前の爆買い的なのはあったけど、増税後は買い渋りになっちゃって、結果的に不景気になっていったみたいな流れだったんですよ。

工場長西村豪庸

そりゃそうでしょうね。

ナレーターやまだひさし

今回も来ますかね?

工場長西村豪庸

そんなに爆買いがないから買い控えもないんじゃないですかっていう話ですけど。

ナレーターやまだひさし

ヒデちゃんの推論によれば、それもなければ逆にそっち側の振れ幅もないから、世の中的な消費もぬるっと続くんじゃないかと。

工場長西村豪庸

けど、この国は不景気なのに増税する頭のおかしい稀有な国ですから。
世界的には、不景気のときに基本的には減税するんですよ。

ナレーターやまだひさし

じゃあ、ちょっとは物が売れなくなる?

工場長西村豪庸

多少はなるのかな。
本当、誤差だと思いますよ。

ナレーターやまだひさし

基本的に不景気ということは国にとって絶対に良くないんですよね?

工場長西村豪庸

良くないですよ。

ナレーターやまだひさし

ほら、ダメじゃないですか!

工場長西村豪庸

いやだから、バブルも弾けなければ幸せなんですから 笑

ナレーターやまだひさし

弾けちゃったからね 笑

工場長西村豪庸

でも、弾けないバブルというか好景気は誰も傷つかないんでね。

個人事業は年間の売上が1千万円以下の場合は消費税を払わなくていい

ナレーターやまだひさし

もしヒデちゃんが国のトップだったら、こういうときは減税しました?

工場長西村豪庸

いきなり消費税を0にしますね。

ナレーターやまだひさし

0か〜!
味わいたかった 笑

工場長西村豪庸

俺より長く味わったでしょ 笑

ナレーターやまだひさし

そういえば、税金なかった 笑
今は僕達のギャラだって消費税分も請求しなきゃいけないんで。

工場長西村豪庸

個人事業はそうですね。

ナレーターやまだひさし

テレビ局やいろんな人たちも、これからは「渋ちん(ケチな人)」になっていくと思いますよ。

工場長西村豪庸

あーあ、少なくとも前年度の請求が1千万円以上だってことをバラしちゃった 笑

ナレーターやまだひさし

10%?

工場長西村豪庸

いやいや、消費税は1千万円以上じゃないとかからないから 笑

ナレーターやまだひさし

これそうなの!?笑
そういうこと全然知らなかった…。

工場長西村豪庸

だから、駄菓子屋って消費税がかからないと思ってる人が多いじゃないですか。
あれは単純に年間の売上が1千万円以下だと免税だからですよ。

ナレーターやまだひさし

年間の稼ぎが1千万円以下なら消費税は払わなくていいの?

工場長西村豪庸

免税です。
取るのは自由ですけどね。

ナレーターやまだひさし

ってことは、今の一瞬でちょっと考えたんですけど…。

工場長西村豪庸

聞きましょうか?笑

ナレーターやまだひさし

消費税を取るのは自由なんですよね?

じゃあ、テレビ局から消費税分を取って請求しますよね。
それで僕の収入を1千万円以下にしておけばいいんですか?
そしたらその取った10%は?

工場長西村豪庸

貰えますよ。

ナレーターやまだひさし

貰えるんですか!?
これは犯罪じゃないんですか?笑

工場長西村豪庸

犯罪じゃないけど、どうやって1千万円以下にするんですか?笑

ナレーターやまだひさし

仕事をセーブすればいいんですね。
でも聞けば聞くほど結果的に豊かになってないな 笑
難しい世の中だなぁ〜!

工場長西村豪庸

ハハハ!
今、仕事をセーブしないと1千万円以下にならないってバラしましたよ!
怖くなってきたからもうやめるね!

企業の納税の仕組み「仮受消費税」と「仮払消費税」

ナレーターやまだひさし

例えば、高額な設備投資や仕入れ、新幹線や飛行機のチケットみたいなどうせ払うものっていうのは、増税後だとお金がたくさんかかっちゃうと思うのですが、これはやっぱり増税前にやっておいた方がいいんでしょうか?

工場長西村豪庸

さては、やまださんは分かってないですね。

消費税は『付加価値税』と言われるもので、『仮受』と『仮払』の差額を納税するものなので駆け込んじゃダメです。

要は企業で増税前に、

「高いものを買っておいた方がいいですよね?」

って聞かれてるんですよね?

ナレーターやまだひさし

そう!

工場長西村豪庸

ダメダメ 笑


消費税って付加価値税って呼ばれるんですよ。

俺はこれを説明するときによくパン屋さんの話をするんですけど。

ナレーターやまだひさし

はい。

工場長西村豪庸

農家が種もみを0円で入手して育てて収穫します。

それで小麦にして製粉業者に売りました。

売上が108万円(税込)。

ナレーターやまだひさし

つまり消費税8%が乗っかっている?

工場長西村豪庸

そう。
農家としては8万円の消費税を受け取ってるんですよ。

ナレーターやまだひさし

製粉業者が払ってくれる108万円のうち、100万円は販売額で8万円は消費税。

工場長西村豪庸

今度は粉屋さんが小麦粉にしてパン屋さんに216万円(税込)にして売るんですよ。

そうすると粉屋さんは216万円を受け取って、パン屋さんは216万円を払ってるんですよ。

このときに粉屋さんは、パン屋さんから仮に受け取った消費税は16万円。

それで農家さんに仮に払ったのは8万円だから差し引き8万円なんです。

つまり、“粉にした” という付加価値をつけた分の粗利が100万円だから。 
粉屋さんは16万円を納税するんじゃないんですよ。

ナレーターやまだひさし

確かに。
この人の儲けた分は100万円だから8万円と。

工場長西村豪庸

今度はパン屋さんが、
顧客から324万円(税込)の売上を立てました。
仮受消費税は24万円ですと。

でも24万円を納税するんじゃないんですよ。
粉屋さんに16万円を払っているから、差し引き8万円なんですよ。

全員が8万円を納税してるんです。

自分が付加価値を付けた分

まず、消費税の納税ってこうなってるんですよ。


※図解(クリックで拡大)

ナレーターやまだひさし

うん。

工場長西村豪庸

だから1億円の売上がある企業が仮に受け取った消費税の仮受消費税は800万円って計算するんですよね。

それに対して5千万円の仕入れをしたら、仮に払った消費税の仮払消費税は400万円。

「だから差額の400万円を納税してね」

って言われるんですよ。

だから5千万円の利益が出てるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

ですね。

工場長西村豪庸

だから付加価値税って言われたりもするんですけど。

何が言いたいかっていうと、

(仮に受け取った分)−(仮に払った分)が納税なんですね。

極論ですけど、1億800万円を仕入れて1億800万円で売ったら仮受消費税も800万円だけど、仮払消費税も800万円だからプラマイゼロでこの人は消費税を納税しなくていいんです。

これが消費税の仕組みなんですよ。
企業はこういう仕組みになっています。

ナレーターやまだひさし

なるほど。

1年の前期と後期で消費税が変わった場合の納税はどうなるのか

工場長西村豪庸

例えば、

1月〜6月までは、

「消費税8%」

7月〜12月までは、

「消費税10%」

ナレーターやまだひさし

後期から増税になった場合ですね。

工場長西村豪庸

例えば1月〜6月まで1ヶ月108万円の売り上げがあったら、仮受消費税は1ヶ月8万円。

前期は仮受消費税を「8×6=48」で48万円受け取って。

後期は7月〜12月までで1ヶ月110万円になっていくわけですよね。

月に10万円ずつ受け取ると60万円だから、「48+60=108」で仮受消費税は年間で108万円受け取っていると。

仕入れも同じように、前期が1ヶ月108万円、後期が1ヶ月110万円だと、売上合計も仕入れ合計も年間1308万円で、仮払消費税も年間で108万円。


これでプラマイゼロだから、この企業は納税なし。

仮受と仮払の差額が納税だからっていうのは、さっき言ったとおりです。


企業が駆け込んじゃった場合を想定して、1月〜6月までに1ヶ月216万円、7月〜12月までの仕入を0にすると、仕入れの金額は「216×6=1296」だから合計1296万円になるわけですよ。


※図解(クリックで拡大)

ナレーターやまだひさし

なんとか安く済んだぞ。

工場長西村豪庸

これだけ見ると1296万円と1308万円だから、12万円得してるじゃないですか。

ナレーターやまだひさし

「安く買えたぞ」みたいなことですよ。

工場長西村豪庸

さっき言ったとおり、仮受消費税と仮払消費税の差額が納税額なので、仮受消費税が108万円なのは変わらないんですよ。

だけど仮払消費税は96万円だから、この会社は結局12万円を納税するんですよ。

ナレーターやまだひさし

あれ?

一緒になっちゃった!

工場長西村豪庸

一緒になるし、キャッシュフローも悪くなるんですよ。
だから駆け込んじゃダメなんですよ 笑

ナレーターやまだひさし

駆け込み損 笑

工場長西村豪庸

逆に仮払消費税が108万円を超えたら消費税は還付になってくるんです。

ナレーターやまだひさし

なんだよ〜笑

工場長西村豪庸

だから、企業は駆け込みで買うと仮払消費税が減ってキャッシュフローは悪くなるのに、結局後で納税しなきゃいけない。

ナレーターやまだひさし

なんの得にもならないことを、イメージとして得のような気がしてやっている。

工場長西村豪庸

はい、気のせいです 笑

ナレーターやまだひさし

大きな勘違いじゃないですか…。

工場長西村豪庸

消費税の納税ってそうやってできてるんで。
もう1回言うけど、仮受と仮払の差額なので。

「仮に受け取った消費税と仮に払った消費税の差額があなたの納税しなきゃいけない金額ですよ」

って言われてそれを納税しなきゃいけない。

だから極論、仮に払った消費税の方が多ければ、

「大変だったね」

って返してもらえるんですよ。

「10万円しか受け取っていないのに12万円を払ったんでしょ、じゃあ2万円返すね」

って言ってくれるんですよ。

ナレーターやまだひさし

消費税のことをちゃんと知らない人もいると思うけど。

工場長西村豪庸

そう、法人で知らない人が結構いて。

ちゃんと決算をしてても。

「仮受と仮払の差額が納税ですよ」

って言っても

「お前、何言ってるの? それ美味しいの?」

みたいな顔してる人がいて。

ナレーターやまだひさし

ここにもいるよ 笑

工場長西村豪庸

はじめまして 笑

ナレーターやまだひさし

いやいや、結構長いお付き合いだと思うけど消費税については、はじめまして 笑

こういう話はしないからね。

だっていきなり

 「今日、消費税について話したいんだけど、ご飯食べる時間ある?」

って普通はないよ。

工場長西村豪庸

「やまださん、今日は仮受と仮払の差額について話しながらご飯食べましょうね」

っていうのは、まぁないですからね 笑

ナレーターやまだひさし

これは本当にみんな知らないと思う。

目先だけで言うと、仕入れが一瞬ちょっと安くなったから「これで」って思っちゃってた。

工場長西村豪庸

気のせいっす!

ナレーターやまだひさし

この国は怖いわ。
そうなのかぁ。

工場長西村豪庸

そうですよ。
それ分かっていないと。

ナレーターやまだひさし

もう少しちゃんと理解しておいた方がいいな。

工場長西村豪庸

単純な話、受け取った分から自分が払った分を引いて納税だから。

要は自分が払った分の消費税を一生懸命少なくして節約しようと思っても、結局は後でその分を納税することになるよっていう 笑

ナレーターやまだひさし

やってることはそんなに変わらないってことだ。

工場長西村豪庸

しかもキャッシュフローは悪くなるよと。

日本の消費税はこれからもどんどん上がっていくのか

ナレーターやまだひさし

この国はまだまだ消費税は上がりますかね?

工場長西村豪庸

俺は上がった方がいいと思ってるんですよ。

ナレーターやまだひさし

まぁ、10%って諸外国と比べたら安い方ですからね。

工場長西村豪庸

基本的に僕は “消費税って平等だ” と思ってるから。
消費しなければ。

ナレーターやまだひさし

使ってなければと。

工場長西村豪庸

さっき言ったみたいに、企業が勝手に仮受と仮払の差額っていう方法で一括徴収して納税してくれるから徴収コストが低くて楽ではあるんですよ。

ナレーターやまだひさし

税収としても安定するんですね。

工場長西村豪庸

いちいち面倒くさいことしなくていいから。
徴収コストが低くて、ちゃんと再分配の仕組みがキッチリしてれば問題ないはずなんです。

ナレーターやまだひさし

あとはどこに活用しているかっていうことは、また別の話だけども。

工場長西村豪庸

海外は消費税20%、30%ってあって、その代わりに社会保障が充実しててとかあるじゃないですか。

スイスとかはそうですよね。
その代わりマックのバイトでも時給3000円ぐらいだけど 笑

ナレーターやまだひさし

そうか、そういう仕組みにもなってるからね。
簡単にあのような形にはならないかもしれませんが…

工場長西村豪庸

基本的には楽だから賛成なんですよ。

ナレーターやまだひさし

ある意味、オートメーションで入ってくるような税収に対してどういう活用をするかっていうことがちゃんと分かってればね。

工場長西村豪庸

『小さな政府』じゃないけど、やっぱりそれを実現化するひとつの手段ではあるから。

ナレーターやまだひさし

仕組みとしては消費してる人からきっちり徴収をするという仕組みをしておけば。

工場長西村豪庸

「みんなで適当にやっておいてくれよ」

「企業それぞれでやってちゃんと納税してくれよ」

っていうのは楽ではあるから。

ナレーターやまだひさし

ゴルフ税や入湯税と一緒かもしれませんね。
あぁいう方がその場で取ってるから分かりやすい。

僕らとしてはやっぱり税金の活用がね…。

工場長西村豪庸

それはしょうがないですよ。

ナレーターやまだひさし

例えば、医療費がタダとか年金の心配はないってなってるんであればいいんですけど。

工場長西村豪庸

それはもう諦めて、

「この道路は俺の納税で俺のために作られたんだな」

と思って過ごすしかないです 笑

ナレーターやまだひさし

ということは、やっぱり15%ぐらいまでは上がるかなぁ…。
すごい世界がやってきそうですね。

企業側の観点から見たら、別に駆け込む必要もないし 笑
企業側はそんなことであんまり大騒ぎすることじゃないってことですかね。
ありがとうございました。


「西村豪庸の『社長工場』」
「毎週1000万投資」と題しまして、情熱を持った起業家へエンジェル投資を行なっております。

エンジェル投資の詳細は第7回第8回の放送をお聞きください。

また、番組への質問・ご意見は下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

西村さん本日もありがとうございました。

工場長西村豪庸

ありがとうございました。

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